炎の終末世界、私はペットと氷菓を の小説カバー

炎の終末世界、私はペットと氷菓を

8.5 / 10.0
姑に愛するペットを殺され、灼熱の終末世界で家族に捨てられた女は、死の直前に過去へ回帰する。復讐を誓った彼女は、極限の高温から身を守るシェルターを建設。自分を裏切った一家が地獄を味わう傍ら、大切な犬猫と共に冷房の効いた部屋でアイスを楽しむ優雅な生活を勝ち取る。『炎の終末世界、私はペットと氷菓を』は、過酷なサバイバルと逆転劇を描く話題のfantasyです。人気のwebnovelで、再起をかけた壮絶なactionと復讐の物語をお楽しみください。
「炎の終末世界、私はペットと氷菓を」のあらすじ
姑によって七年共にした愛犬を毒殺され、五年間慈しんだ愛猫を撲殺された主人公。夫からも「子供とペットのどちらが重要か」と詰め寄られ、家族の絆は完全に崩壊していた。そんな中、世界は灼熱の炎に包まれる終末の日を迎える。彼女は出産を終えた直後、用済みと言わんばかりに家を追い出され、容赦なく照りつける太陽の下で焼き尽くされるという悲惨な最期を遂げた。しかし、意識を取り戻すと、そこは世界が滅びる直前の過去だった。今度こそ大切な家族を守り抜くと誓った彼女は、迷わず堕胎を選択し、犬や猫を連れて地獄のような家から脱出する。極限の高温によって姑一家が飢えと渇きに苦しみ、絶望的な生活を強いられる一方で、彼女は自ら築き上げた強固なシェルターへと逃げ込んでいた。外の世界が灼熱の地獄と化す中、彼女は涼しい冷房の効いた部屋でアイスを堪能し、愛する猫や犬と心穏やかに戯れる。かつての裏切り者たちを尻目に、誰よりも贅沢で幸福な終末生活を謳歌していく。
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炎の終末世界、私はペットと氷菓を 第1章

妊娠二ヶ月の時、姑は七年間飼っていた犬を毒殺し、五年飼っていた猫を撲殺した。

夫は私に問い詰めた。「僕たちの子供と、その犬猫たちと、どっちが大事なんだ?」と。

やがて、灼熱の終末世界が訪れると、彼らは私がお腹の子を産むのを待ち、用済みとばかりに家から放り出した。

私は、照りつける太陽に灼かれ、絶命した。

再び目を開けた時、私は終末世界が始まる前に戻っていた。

すぐさま中絶手術の予約を入れ、愛するペットたちを抱きかかえると、私は一目散にあの家から逃げ出した。

姑たちが極限の暑さの中でのたうち回るのを尻目に、

私は自分で築いたシェルターでアイスを頬張り、エアコンの涼風を浴びながら、愛しい犬と猫を撫でる。これ以上の幸せはない。

1

「何度言ったらわかるの!犬や猫は汚いんだから!体中ウイルスだらけじゃないの!」

「明日すぐに捨ててきなさい!」

甲高い罵声が鼓膜を突き刺し、頭がずきりと痛む。

目を開けると、そこには姑である王雲珍の、鬼のような形相があった。

息が詰まるような蒸し暑さはなく、唇も舌もひび割れるような渇きは感じない。

私は慌てて壁のカレンダーに目をやった。

信じられないことに、私は生まれ変わっていた。妊娠二ヶ月だったあの頃に。

それは、灼熱の終末世界が訪れる、ちょうど二ヶ月前のことである。

死ぬ直前の記憶が蘇る。極度の高温により、私たち家族は家の中に閉じこもり、一歩も外へは出られなかった。

陣痛が始まった時、王雲珍は己の経験だけを頼りに、家で私の子を取り上げた。

耐え難い痛みの末、ようやく子供を産んだものの、私は大出血を起こしてしまった。

虫の息となった私を見るや、彼らはためらうことなく私を家の外へ放り出した。

いつもは私の言いなりだった夫の唐暁忠でさえ、助けを求める私の声に、一言も発しようとはしなかった。

私は灼熱の太陽に身を焼かれ、死んだ。

死の間際に、私はようやく悟ったのだ。

唐暁忠がいつもあれほど従順だったのは、彼がただのマザコン男だったからに過ぎない。

彼にとって何よりも大切なのは、母親ただ一人。

そしてその母親である王雲珍は、人間性を失うほど悪辣な女だった。

私が妊娠二ヶ月だった時、王雲珍は七年間飼っていた犬を毒殺した。

豆豆と名付けた、大きなゴールデンレトリバーだった。

豆豆はとてもおとなしい子で、王雲珍に目の敵にされ、殴られ蹴られても、悲しそうにクンクンと鳴くだけで、決して逆らうことはなかった。

そんな王雲珍が差し出した餌を、豆豆は喜び勇んで尻尾を振りながら食べた。

それが、命取りになった。

豆豆が死ぬと、王雲珍は次に五年飼っていた三毛猫の魚絲に目をつけた。

魚絲は賢く、彼女が与えるものは決して口にしなかった。

業を煮やした王雲珍は、私の留守中に魚絲を捕まえ、棍棒で殴り殺した。

ねじ曲がった亡骸を目にした私は、泣きながらその場で嘔吐した。

だが、唐暁忠は平然と言い放った。「たかが犬猫じゃないか。また飼えばいいだろ」

「もう何年も飼ってたんだ。どのみち長くは生きられなかったさ」

私は聞く耳を持たず、泣きわめいて王雲珍に掴みかかろうとした。すると唐暁忠は、今度は怒りを露わにして私を問い詰めた。

「一体どっちが大事なんだ!?僕たちの子供か、それともその犬猫どもか!」

だが、ひとしきり怒鳴り散らした後、彼は私の前に跪いて謝るのだ。

「ごめん、君を怒鳴るべきじゃなかった。僕が悪かった」

「僕だって、お腹の子やこの家のことを考えて言ってるんだ」

「もし、ペットが原因で僕たちの子供に何かあったら、どうするんだい」

彼の謝罪は心からのものに見え、時には涙さえこぼした。

その甘い言葉と涙に、私は結局、耐えることを選んでしまったのだ。

その忍耐が、やがて私自身の命を奪うことになるとも知らずに。

罵詈雑言を吐き散らす王雲珍。ソファに座り、無関心を装う唐暁忠。そして、部屋の隅で元気にじゃれ合っている豆豆と魚絲。

目の前の光景を眺める私の瞳の奥に宿るのは、ただ凍てつくような冷たさだけだった。

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炎の終末世界、私はペットと氷菓を 目次一覧

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