格闘チャンプの異世界無双 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無双する〜 の小説カバー

格闘チャンプの異世界無双 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無双する〜

9.4 / 10.0
地球最強の格闘家、東堂院力也が異世界に転生。タイトル『格闘チャンプの異世界無双 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無双する〜』の通り、武器を持たない丸腰の状態で凶悪な賊に立ち向かう。力也の目的は、その圧倒的な格闘技術で弱きを助け、新たな世界で頂点を極めること。ファンタジー要素溢れる森で繰り広げられる、手に汗握る本格アクションから目が離せません。人気のfantasy novelやadventure storyを求める読者に最適な、最強の男による無双劇が今幕を開ける。このweb novelをぜひお楽しみください。
「格闘チャンプの異世界無双 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無双する〜」のあらすじ
地球上で最強の称号をほしいままにしていた格闘家、東堂院力也。彼はある日、居眠り運転のトラックから子供たちを救うために自らの命を投げ出した。しかし、次に彼が目を覚ました場所は、現代日本ではなく見知らぬ深い森の中だった。状況を把握しようとする力也の耳に、突如として女性の悲痛な悲鳴が響き渡る。現場に急行した彼が目にしたのは、卑劣な男たちに組み伏せられ、服を剥ぎ取られようとしている無抵抗な女性の姿だった。武器を一切持たない丸腰の力也に対し、賊たちは「消えろ」と嘲笑を浮かべて脅しをかけるが、彼こそが世界を制した拳の持ち主であることを彼らはまだ知らない。異世界の地で、圧倒的な格闘技術を武器に弱きを助け、さらなる強さを追い求める力也の冒険が幕を開ける。数多の強敵をなぎ倒し、未知なる世界をその拳一つで突き進む、格闘チャンプによる異世界無双譚がいよいよ始まる。
もっと見る

格闘チャンプの異世界無双 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無双する〜 第1章

地球。

 ある日のスポーツ中継にて。

「決まったあああ! 世界ボクシングヘビー級王者は東堂院力也選手! これで7年連続王者防衛です!」

 また別の日のスポーツ中継にて。

「見事な一撃が炸裂! キックボクシングヘビー級王者は東堂院力也選手! 5年連続の防衛成功です!」

 また別の日。

「強烈な正拳が直撃! 2036年東京オリンピックの金メダルは東堂力也選手の手に! これで4大会連続の金メダル! これぞ日本が誇るスターだあああ!」

 司会の男性が興奮気味にそう叫ぶ。

 それとは対照的に、当の東堂力也はどことなく浮かない表情をしているように見える。

 彼が中継の画面から消えて、試合場から控室に戻る。

 控室では、1人の老年の男性が待っていた。

「見事じゃ。東堂院力也……。様々な格闘技を修めし者よ。これで公式試合で通算1000連勝だそうじゃぞ。非公式の試合も含めれば、もっとかの?」

「師匠か。俺は、連勝記録なんぞに興味はない。ただ、強き者と戦うのみ……。俺を打ち負かすほどの者を求めているのだ」

 老年の男性は、東堂院力也の師匠だ。

 東堂院力也は、現在30歳。

 10歳でプロデビューをしてから、これまで20年負けなしだ。

「お主の強さへの探究心には恐れ入る。だが、今のままではお主の望みは叶わぬままになるじゃろう」

「……なんだと?」

 師匠の言葉を受けて、東堂院力也が怪訝な表情を浮かべる。

「お主も気づいているじゃろう。さすがのお主も、加齢による肉体の衰えには勝てぬ」

「…………」

「このままだと、早ければ数年後にはお主が負けることもあるじゃろう。だが、それは決して相手が強いから負けるのではない。お主が衰えたから負けるのじゃ」

 師匠が言うことは事実だ。

 東堂院力也の肉体は、衰えつつある。

「……では、どうしろと? 今まで、あらゆる武道の大会に裏表問わず参戦してきた。俺より強き者が現れることを願いつつ、日々戦い続けるしか道はない」

 東堂院力也はそう言って、控室を出た。

 師匠はそれを、悲しげな顔で見送った。

 東堂院力也は、街を歩きつつ物思いにふける。

 人間としての個の強さはここらが限界なのであろうか……。

 さしもの東堂院力也といえども、ライバルなくしてはこれ以上の成長は見込めない。

 強敵との邂逅こそ、彼がもっとも求めているものであった。

 もちろん、強さを追い求めるだけが彼の人生ではない。

 いい女をはべらせ、うまい酒や肉を飲み食いし、良質な音楽を鑑賞することなども嗜んでいた。

 余生は、有り余る金でそれらを適当に楽しんでいくしかないのだろう。

 そんなことを考えつつ、東堂院力也は歩みを進める。

 信号のある交差点に立ち、ぼんやりと佇む。

 彼の全盛期には、時速100キロで猛進する乗用車を受け止める訓練をしたものだ。

 今の彼の力では、おそらくはその衝撃に耐えきれない。

 師匠の言う通り、加齢による衰えは確実に忍び寄ってきていた。 

「だからよー、そのときにこいつがさ……」

「ぎゃははは!」

「今日、タピオカ飲んで帰ろーよ」

「えー。太るよー」

 若者たちが陽気に話しながら信号を渡る。

 と、そのとき。

 ブロロロロ!

 猛スピードでトラックが迫ってきた。

 居眠り運転か、はたまた飲酒運転か。

 若者たちが迫りくるトラックに気づく。

 しかし、とっさのことで体が動いていない。

「「うわあああぁっ!」」

「「きゃあああっ!」」

 若者たちが悲鳴をあげ、恐怖に目をつむる。

 彼らの硬直した体では、もはや回避は間に合わないだろう。

 それを見た東堂院力也。

 彼の鍛え抜かれた体は、即座に動き出していた。

 4人の若者をトラックの進行範囲から放り出すだけの時間はない。

 せめて1人だけでも助けるか?

 否!

「トラックと力比べか……! 上等!」

 東堂院力也は若者の前に立ち、トラックを受け止めるべく構える。

 運転手は居眠り運転からつい先ほど目が覚めたようで、パニック状態に陥っている。

「ぬうん!」

 東堂院力也とトラックが正面からぶつかり合う。

「ぬあああああぁっ!」

 彼が力を全開にして、トラックに対抗する。

 限界を超えて酷使された筋肉の血管が破れ、血が吹き出る。

 そして数秒後。

 若者たちが恐る恐る目を開ける。

「……ん? 衝撃がない? 」

「お、おい。おっさん。しっかりしろよ!」

 若者たちの前では、血まみれの東堂院力也が倒れていた。

「きゅ、救急車を。救急車を呼んで!」

「お、おじさん。私たちを守ってくれたんだね。死なないで……」

 東堂院力也の全力は、トラックを停止させることに成功した。

 しかし、衝突の衝撃と、全力を出したことによる反動で、彼の体はボロボロになったのだ。

 血溜まりの中に沈みつつ、彼は考える。

「(ふっ。最後の戦いが、居眠り運転のトラックだとはな。パワーは申し分なかったが、願わくばもっと魅力のある強敵と戦って終わりたかったな……)」

 東堂院力也は満足半分、無念半分というような表情で目を閉じる。

 そして、彼の意識は闇の中に沈んでいった。

続きを読む

格闘チャンプの異世界無双 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無双する〜 目次一覧

Ch. 1 Ch. 2 Ch. 3
Ch. 4
Ch. 5
Ch. 6
Ch. 7
Ch. 8
Ch. 9
Ch. 10
Ch. 11
all

おすすめの作品

新着リリース小説

愛なき政略結婚、冷酷な夫を見限ります の小説カバー
8.0
結婚三周年の記念日、冷え切った食事を前に待つ私の元へ、義妹から衝撃的な写真が届く。そこに写っていたのは、夫が初恋の女性と彼に瓜二つの少年を囲み、まるで本物の家族のように誕生日を祝う姿だった。深夜、甘い香水を漂わせ帰宅した夫は、機嫌取りのためにブラックカードを投げつける。真実を確かめるべく彼を追って病院へ向かうと、そこには彼女を優しく抱きしめる夫の姿があった。彼女の腕には、私への埋め合わせとして贈られたものと同等の高価なブレスレットが輝いている。実家の窮地を救うための政略結婚以来、私は大好きなヴァイオリンも諦め、三年間全てを捧げて彼を支えてきた。しかし、彼にとって私は都合の良い家政婦か、あの女の代用品に過ぎなかったのだ。夫に突き飛ばされて意識を失い、目覚めた病室にも彼の影はない。権力で息子を連れ戻そうとする姑を制し、私は静かに告げた。「もう、結構です」と。バッグに忍ばせた離婚届を胸に、私は愛のない冷酷な鳥籠から抜け出し、自らの足で歩み出す決意を固めた。
冷徹御曹司の豹変。~捨てられた偽令嬢は、新婚初夜に溶かされる~ の小説カバー
9.1
実の両親の元へ本物の令嬢が戻ってきたことで、家を追われた「偽の令嬢」。家族に捨てられ、周囲からは没落を嘲笑される絶望的な状況の中、彼女は国内屈指の名門一族へと嫁ぐことになった。しかし、世間はその結婚を「子供を盾にした脅迫によるもの」と断じ、夫となる御曹司には別に愛する人がいると噂した。誰もが彼女の不幸な新婚生活と冷遇を確信していたが、事態は予想外の方向へと動き出す。冷徹非情な男として畏怖される御曹司が、人目も気にせず妻に付き従い、甲斐甲斐しく世話を焼く驚きの姿を見せたのだ。実は彼の本性は、妻を何よりも優先する極端な「妻至上主義者」だった。初夜から惜しみない愛を注ぎ、彼女を甘く溶かしていく夫。一方で、かつて彼女を虐げ、無情に切り捨てた者たちは、強大な権力を持つ彼からの報復に怯え、震え上がることになる。逆境から一転、最強の庇護者を得た彼女の幸福な逆転劇が幕を開ける。
偽りの寵妾、真の目的は命 の小説カバー
7.9
幼い頃から実の姉妹のように育ったお嬢様と私。名家のお嬢様には科挙を首席で突破した状元の婚約者が決まり、誰もがその幸福を信じて疑わなかった。しかし、婚礼前夜に一族を襲った突然の悲劇がすべてを奪い去る。滅門の危機を逃れ、婚約者を頼りに雨の中を彷徨う二人だったが、お嬢様は何者かに拉致され、最後は誰にも看取られることなく枯れ井戸に身を投げるという無念の最期を遂げた。生き残った私は、かつてお嬢様の夫になるはずだった男の「寵妾」として迎え入れられる。やがて彼の唯一の血を引く子を身ごもり、皇族の姫からは激しい嫉妬の矛先を向けられ、男からは掌中の珠のように深く愛される日々。しかし、その甘美な生活の裏側にある真実を、まだ誰も知らない。私の正体は、慈しみ育ててくれた家族と、尊厳を奪われたお嬢様の無念を晴らすために現れた復讐の鬼なのだ。愛に溺れる男の命を奪い、一族を滅ぼした者たちへ報復を果たすため、私は偽りの寵愛を受け入れながら、静かに刃を研ぎ澄ませていく。
THE END OF THE WORLD ー世界の果てにて…ある少年の物語ー の小説カバー
9.5
2110年、第三次世界大戦を経た大日本帝国は、4大財閥が権力を独占する極端な格差社会と化していた。戦争で両親を失い、施設で育った15歳の少年シーナは、戦争遺児への差別や暴力にさらされる過酷な日々を送っていた。ある日、暴行を受け絶望の淵にいた彼は、謎の男ヒデとの出会いを機に、世界中の若者が熱狂する仮想空間オンラインゲーム『FRONTIER』へと導かれる。端末を通して脳神経をシンクロさせる「ダイブ」により、仮想世界での戦いに身を投じるシーナ。仲間との絆や恋を知る中で、彼は自身の不遇な運命と向き合い、少年から大人へと成長を遂げていく。そして彼は仲間と共に、未だ誰も踏破したことのない最終フィールド「虐殺の門」の攻略という壮大な目標を掲げ、過酷な現実に立ち向かう。しかし、その虚構の世界の裏側には、現実をも揺るがす恐るべき秘密が隠されていた。シーナの視点から描かれる、葛藤と希望に満ちた未来型青春群像劇が幕を開ける。現実と仮想の狭間で、彼は生きる意味を見出していく。
長谷川社長を救ったのは、追放したあの女でした~実は彼女、隠れ天才医でした~ の小説カバー
7.9
大火災の際、実母に見捨てられた夏川結衣。かつての令嬢は顔に傷を負い、辺境の村で馬の世話をする田舎娘として蔑まれていた。実家に戻った彼女を待っていたのは、妹の身代わりとして政略結婚を強いる家族の冷酷な言葉だった。家族の絆を完全に断ち切る決意をした結衣だったが、次第に彼女の真の姿が明らかになる。宝飾界の巨匠が弟子として仕え、帝都病院の院長が後継者と仰ぎ、凄腕ハッカー集団を率いる彼女は、隠れた天才医師だったのだ。傷も癒え美しく変貌した彼女に家族は後悔の涙を流すが、時すでに遅し。結衣の傍らには、冷徹な財閥の主・長谷川京介がいた。京介はモノクロの世界しか見えない特殊な症状を抱えていたが、結衣との出会いによって人生に鮮やかな色彩を取り戻す。最初は便宜上の妻として接していた彼も、彼女の底知れぬ才能と魅力に触れ、いつしか深く心奪われていく。これは、すべてを捨てた天才女性が真の愛と栄光を掴み取る逆転劇である。
戻れない彼女!届かない愛と後悔 の小説カバー
8.8
「半年後に再婚しよう」という勝手な都合で離婚を突きつけたのは、夫の陸名悠弥だった。余命わずかな浅井静の存在を理由に、彼は躊躇することなく妻の時水恋との別れを選ぶ。最愛の我が子を失う悲劇に見舞われ、絶望の中で涙を拭った恋は、もはや彼を振り返ることはなかった。しかし、彼女を失って初めて悠弥は己の過ちに気づき、狂気的な後悔に襲われる。愛車を飛ばして何十キロも彼女の姿を追い求めるが、去りゆく背中を捉えることはできない。降りしきる雨の中、彼は地面に膝をつき「戻ってきてくれ」と必死に叫び続ける。だが、彼女が返したのは「あなたの未来に私はいない」という冷徹な決別の言葉だけだった。その凛とした冷艶な拒絶が、男の心を永遠に凍りつかせ、癒えない傷を刻み込む。悠弥が狂おしいほど彼女を愛していたという真実は、もう届くことはない。去り切った女と、遅すぎた後悔に苛まれる男。二人の間に横たわる溝は、叫び続けても二度と埋まることはなかった。
章
今すぐ読む
共有