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俺は決してシスコンではないはず!〜周りはシスコンと言うが、ただたんに妹が可愛すぎるだけなのだが?〜 の小説カバー

俺は決してシスコンではないはず!〜周りはシスコンと言うが、ただたんに妹が可愛すぎるだけなのだが?〜

私立高校2年生の東條春輝は、書道部の部長を務めながら、書家としても着実に評価を高めていた。プロカメラマンである父の仕事の影響で、幼い頃から孤独な生活を送ることが多かった春輝だったが、ある日、父から再婚の知らせを受ける。彼はその決断を快く受け入れ、新しい家族を迎え入れることになった。再婚相手である義母は警察官僚として多忙を極め、家を空けることが多い。一方、彼女の連れ子として春輝の妹になった紗良は、少し人見知りな一面もあるが、誰もが目を奪われるほどの超絶美少女だった。両親が仕事で不在がちなため、図らずも春輝と紗良は一つ屋根の下で、実質的な二人暮らしを始めることになる。周囲からは重度のシスコン扱いをされる春輝だが、本人はあくまで「妹が可愛すぎるだけだ」と否定し続けていた。他人だった二人が少しずつ距離を縮め、家族以上の絆を育んでいく様子を描いた、甘く穏やかな日常が幕を開ける。これは、不器用ながらも微笑ましい兄妹の交流を綴る、至福のラブコメディである。
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2

顔合わせをしてから数週間後、うちに大量の荷物が運び込まれてきた。

どうやら、今日から一緒に住むことになったらしい。

 「よいしょっと」

  紗良はその華奢な体で段ボール箱を運んでいた。

 「ああ、俺がやるよ」

 「で、でも、私の荷物ですし、」

 「いいから、女の子に重いもん持たせるのも気が引けるし、その白い肌が日焼けでもしてみろ。せっかくの美少女が台無しになっちまう。お茶でものんでろ」

  今日は直射日光が強い。

紗良が日焼けするのだけは許せない。

紫外線はお肌にとっては天敵というし。

 「か、可愛い……あ、ありがとうございます」 「いいよ。兄妹なんだし、このくらい」

  俺は腕まくりをすると車に積まれていた残りの段ボール箱を運び込んで来た。

 「よし、これで最後だな」

 段ボール箱をとりあえず玄関まで運んだ俺は首に掛けていたタオルで額の汗を拭った。

「いやぁ、助かったわ。男手があると違うわね」

 美咲さん、俺の母親が微笑んでいた。

 「いいんすよ。こういうのは男の仕事っすから」 「あ、兄さん、これ」

  この時から、紗良は俺のことを『兄さん』と呼ぶようになっていた。

紗良はコップに麦茶を注いで持って来てくれていた。

美少女に兄さんと言ってもらえる優越感といったらたまらない。

「お、ありがとな」

  麦茶を受け取ると春輝は一気に飲み干した。

「さて、あとはこれを紗良の部屋と母さんの部屋まで運びますか」

 親父から部屋割りは聞いていたので荷物を運ぶ為に立ち上がった。

「いえ、ここからは私たちがやりますから」

「ああ、いいからいいから。二階だし重いもの持って階段上がるのはしんどいだろうしな」

  紗良は自分がやると言ったが、俺のは譲らなかった。

 「よいしょっと」

  段ボール箱には紗良と美咲と書かれているのでその通りに部屋へと運び込んで行く。

 「終わったぁ」

  俺は運び終えるとリビングに居るであろう紗良と母さんの元へ行った。

 「荷物、運び終わりましたよ」

 「あ、ありがとうございます。助かりました。ところで、明さんは?」

  明というのは俺の父の名前である。

「ああ、昨日、江ノ島に写真を撮りに行くって出ていきましたよ。まさか、親父、母さんにも言ってなかったんですか?」

「は、はい……」

「相変わらずだな、親父は。多分またしばらくは戻らないと思います」

 「そうなんですね。ほら、私も仕事で家にはほとんど戻れないと思いますので……」

 新しい母さん、美咲さんは警察官僚なのだ。

 家にはほとんど帰れない生活を送っているそう。 そういう所は親父とよく似ている。

 「まぁ、親父が居ないのはいつもの事ですし、紗良の事は俺に任せて下さいよ」

「あら、若いのによく出来た子ね」  

母さんはご機嫌だった。

 「ご飯にしましょう! 春輝くんもお腹空いたでしょ?」

「そういえばそうですね」

  時計をみると13時を過ぎていた。

「はい、どうぞ」

 ダイニングテーブルに三人分の冷やし中華が置かれた。

「お、美味そう」

 手作りのご飯を食べるのは久しぶりな俺は母さんが作った冷やし中華に舌鼓を打つのであった。

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