誘われて溺れる──禁欲冷徹社長からの独占愛 の小説カバー

誘われて溺れる──禁欲冷徹社長からの独占愛

9.4 / 10.0
結婚3年目、如月璃奈の前に現れた元カレの執拗な嫌がらせ。デマが拡散され窮地に陥る彼女を救ったのは、冷徹と噂される夫・時任悠真だった。本作は、契約結婚のような冷めた関係だと思っていた二人が、世間の注目を浴びる中で真実の愛に気づく姿を描いた人気のbillionaireジャンルのromance novelです。独占欲を露わにする夫の真意と、一途な想いが交錯する現代ドラマ。最新のwebnovelとして、嘘から始まる情熱的な独占愛の行方を見守ってください。
「誘われて溺れる──禁欲冷徹社長からの独占愛」のあらすじ
結婚3年目を迎えた如月璃奈と時任悠真の夫婦。平穏な日々は、璃奈の元恋人が現れたことで一変する。執拗に付きまとう男は「復縁する予定だ」という嘘を世間に流布し、璃奈は記者会見の場で窮地に立たされてしまう。非難の目が向けられたその時、会場に現れたのは冷徹な社長として知られる夫の悠真だった。彼は毅然とした態度で璃奈を抱き寄せ、結婚指輪を誇示しながら「彼女は私の妻だ」と宣言する。激昂する元恋人を前に、悠真は衆人環視の中で璃奈に深い口づけを落とし、彼女への独占欲を露わにした。璃奈はこの振る舞いを窮地を脱するための演技だと思い込もうとするが、高鳴る鼓動を抑えきれない。さらに親族から跡継ぎについて問い詰められた悠真は、璃奈の手を強く握り「すぐに作ります」と宣言し、彼女を翻弄していく。冷徹な仮面の裏に隠されていたのは、悠真が長年抱き続けてきたあまりにも熱烈な純愛だった。契約に近い関係だと思っていた夫の、甘く危険な本性を知った璃奈の運命は大きく動き出す。
もっと見る

誘われて溺れる──禁欲冷徹社長からの独占愛 第1章

「璃奈、蓮司が帰ってきたって、聞いている?」

賑やかな個室で、如月璃奈の隣に座る女子が、満面の笑みで口を開いた。

今夜は大学の同窓会だ。それなりに盛り上がっていたが、佐伯蓮司の名前が出た途端、場がぴたりと静かになった。みんな、璃奈が笑い者になるのを待っているのだ。

大きな円卓を囲む人波の中でも、璃奈の姿は一際目を引いた。最上級の白磁のように透き通った小さな顔は、どこを見ても艶やかな光を放っている。

璃奈は美しい瞳は微動だにせず、目の前の水を一口含んだ。「知らないわ」

別の誰かが口を挟んだ。「あの時の二人の恋愛、すごかったよな。みんなずっと一緒だと思ってたのに、まさか璃奈が他の人と結婚するなんてね。今や蓮司はスターライト・メディアの社長だぞ。正直、めちゃくちゃ後悔してるんじゃないの?」

元クラスメイトの女子がからかうように言った。「旦那さんも小金持ちとは聞くけど、蓮司ほどじゃないでしょ。新しい男より元カレの方が良かったんじゃない?ねえ?」

みんながくすくすと口元を覆って笑った。

璃奈は少し酒が入っていて、頭がぼんやりしていた。彼らの声がただうるさく感じられるだけだった。彼女はバッグを手に取って立ち上がった。「みんなは続けて。私、体調が悪いから先に帰るわ」

「そんな急いでどこ行くんだよ。旦那に早く帰ってこいって言われてんの?」

いたずらっぽい男の声が響き、個室のドアから二つの人影が入ってきた。

璃奈が顔を上げると、後ろにいたのは佐伯蓮司だった。

三年の月日が経ち、彼は黒のタイトスーツに身を包み、渾身に鋭い気迫を纏っていた。その視線は、まっすぐ璃奈の身上に釘付けだった。

さっき声を上げたのは、彼の大学時代のルームメイト、須藤明彦だ。

蓮司が現れると、個室にいた女性陣の目が一瞬で輝いた。彼のルックスは悪くない。在学中も学内トップクラスのイケメンとして有名だったからだ。

明彦は異様な眼差しで璃奈を見ると、口の端を歪めて嘲笑った。「璃奈、せっかくだし旦那も呼んで一緒に遊ぼうぜ?」

「彼は忙しいの。私ももう帰るわ」 璃奈は蓮司の視線を無視し、明彦に軽く会釈をして歩き出した。

彼女が出て行くと、明彦は蓮司を見て言った。「見たかよ。合わせる顔がないんだろ。金に目がくらんでお前を捨てた女だ、ここに来る資格もねえよ」

蓮司はその言葉に反応することなく、きびすを返して璃奈が去った方向へ走り出した。

明彦は眉をひそめて訳が分からないと叫んだ。「おい、どこ行くんだよ!」

璃奈はエレベーターを降り、エントランスの外へ向かっていた。

「璃奈!」蓮司がいきなり駆け寄り、彼女の腕を掴んで問い詰めた。「俺に会ったのがそんなに気まずいか? 後ろめたいことがあるから急いで逃げるんだろ?」

璃奈はよろめいて転びそうになりながら、冷ややかな目で彼を見上げた。「離して」

蓮司は手を離すどころか、さらに彼女を引き寄せた。身長差を利用して上から見下ろす。「俺を捨ててあいつと結婚したくせに、まともなアクセサリー一つ買ってもらえないのか。それがお前の選んだ道か?」

「私の勝手でしょ、あなたに関係ない」 璃奈は彼に触れられるのを嫌がり、力任せに手を振りほどこうとした。

二人は入り口で揉み合いになる。

その時、一台の黒いランボルギーニがゆっくりと入り口に止まった。

見慣れたナンバープレートを目にして、璃奈の瞳がわずかに揺れた。

蓮司も彼女の反応に気づいて振り返った。その瞳の奥が、知らず知らずのうちに暗く沈む。

ドアが開き、長身の男が姿を現した。彼が降り立った瞬間、周囲の温度が数度下がったような威圧感が漂う。

璃奈はその隙に蓮司の手を振りほどき、彼のもとへ駆け寄った。「明後日帰るって言ってなかった?」

時任悠真は近づいてくると、自然な動作で彼女の腰を抱き寄せた。低く、磁石のように人を惹きつける声で言った。「仕事が片付いたから、早めに戻った」

その親密な仕草を見て、蓮司の瞳から光が消えた。

悠真は冷ややかな目で蓮司を一瞥したが、言葉は璃奈に向けた。「君の同級生か?」

璃奈は驚きに目を瞬かせ、無言で頷いた。彼は蓮司との関係を知っているはずだ。場の空気が一気に気まずくなった。

悠真は軽く顎を引くと、蓮司をじっと見据えて言った。「どうも。璃奈の夫です」

続きを読む

誘われて溺れる──禁欲冷徹社長からの独占愛 目次一覧

Ch. 1 Ch. 2 Ch. 3
Ch. 4
Ch. 5
Ch. 6
Ch. 7
Ch. 8
Ch. 9
Ch. 10
Ch. 11
all

おすすめの作品

新着リリース小説

戻れない約束、離れられない心 の小説カバー
8.2
家族から見放され、冷酷な悪党の手に堕ちていた彼を、私はただ同情心から救い出した。地獄から抜け出した彼は、一生をかけて私を大切にすると誓ってくれたはずだった。しかし、彼が本来の家族に受け入れられ、かつての地位を取り戻したとき、現実は無情に崩れ去る。私は偶然にも、彼が友人の前で放った本心を聞いてしまったのだ。「あんな女は愛に飢えた年増に過ぎない。下心を抱いて俺に近づいたんだ。もし命の恩人でなければ、そばに置く価値もない」と。彼にとって私は、救済者ではなく打算的な女に過ぎなかった。真実を知った私は絶望し、彼の望み通りその前から姿を消す決意をする。ところが、いざ私が離れると、彼は激しい後悔に苛まれることになる。かつての傲慢さは消え失せ、彼は充血した瞳に涙を浮かべながら、震える声で私に縋り付いてきた。「お姉さん、僕を捨てないと言ったじゃないか」と。一度壊れた約束と、冷め切った心。すれ違う二人の愛の行方は、あまりにも皮肉な結末へと向かっていく。
拾った子がまさか億万長者の息子だったなんて!? の小説カバー
8.0
「不妊である」という冷酷な宣告を突きつけられ、清水瞳は四年前、鈴木家を追われるように去った。絶望に打ちひしがれた彼女は、逃げるように辿り着いた地方の町で、激しい雨に打たれ捨てられていた赤ん坊を救い出す。その子を育てる決意をした瞳にとって、息子との暮らしは生きる希望そのものだった。しかし四年後、彼女の質素な住まいに高級車が列をなし、一人の男が現れる。大富豪である天草蓮は、ブラックカードを無造作に差し出し、多額の報酬と引き換えに実子である少年を連れ去ろうとした。瞳は必死に息子を庇い、命を懸けて守り抜く覚悟を鋭い眼差しで蓮にぶつける。我が子を誰にも渡さないと言い放つ彼女の強い意志と、眩しいほどの気高さに触れた蓮は、不敵な笑みを浮かべた。彼は息子を抱き上げるだけでなく、瞳の腕をも強引に引き寄せ、驚くべき宣言をする。子供だけでなく、彼女自身もまとめて自分の手中に収めるというのだ。そこから、孤独な母子と傲慢な億万長者の、新たな運命が動き出す。
離婚後、薔薇は孤高に咲き誇る~愛を乞う元夫、母を求める息子~ の小説カバー
8.4
高橋美咲は三年間、良き妻、そして良き母として家族に献身的に尽くしてきた。しかし、その懸命な努力の末に待っていたのは、夫による無慈悲な裏切りと、愛する息子からの冷淡な嫌悪だった。夫と息子は美咲の献身を「弱者の立場を悪用して這い上がろうとする狡猾な計算」だと決めつけ、彼女を蔑み続けていた。家庭内に居場所はなく、誤解と疎外感に苛まれる日々に絶望した彼女は、ついに自らの人生を取り戻す決断を下す。冷え切った家を去り、過去と決別して歩み始めた美咲は、束縛から解放されたことで本来の輝きを放ち、圧倒的な存在感を示すようになる。一方で、かつて彼女を無価値な存在として切り捨てた夫と息子は、変貌を遂げた美咲の姿に愕然とし、激しい後悔とともに許しを乞う。しかし、地に膝をつき縋り付く二人に対し、美咲は氷のように冷徹な眼差しを向け、突き放すように言い放った。「……もう、手遅れよ」と。自らの運命を切り拓き、孤高に咲き誇る一人の女性の再起を描いた物語。
追放されたら、私が億万長者の万能チートだった件! の小説カバー
7.9
20年間、名家のお嬢様として育てられた清辞だったが、DNA鑑定で血縁がないと判明した途端、婚約破棄と追放の憂き目に遭う。SNSで嘲笑され実家を追い出された彼女を待っていたのは、想像を絶する「真の実家」だった。ハスキーボイスが魅力的な実父に加え、金融界の天才やトップ俳優、医学界のエースに敏腕社長という、妹を溺愛する4人の兄たちが彼女を迎え入れる。しかし、清辞自身もただ守られるだけの存在ではない。伝説のハッカー、フォーミュラカー開発者、ダンス界最年少審査員といった驚愕の裏の顔を次々と露わにし、世界を震撼させていく。かつて彼女を蔑んだ元家族が「名前を出すな」と吠えれば、電話一本でその供給網を壊滅させ、浮気した元婚約者が新しい恋人を自慢すれば、京の街を支配する絶対的権力者が彼女の夫として立ちはだかる。偽物という汚名を返上し、圧倒的なスペックと権力で敵を徹底的にねじ伏せる、最強お嬢様の逆転劇が幕を開ける。文句がある奴は全員、その実力で黙らせるのみ。
私は、あの子のママだった五年間 の小説カバー
8.6
かつてフェミニズム活動家として名を馳せた私は、今や世間から「玉の輿狙いの愛人」や「ブラコン」と蔑まれる存在に成り下がっていた。すべては病に苦しむ弟の治療費を工面するため。私は莫大な富を持つ男と結婚し、彼の連れ子である自閉症の少年の継母となったのだ。かつての同志たちは私を裏切り者と罵って去り、私の世界は一変した。昼は献身的に息子を世話し、夜は夫の情欲を受け入れるだけの孤独な日々。そんな生活が5年目を迎えた頃、息子の実母が突如として姿を現す。彼女は名門大学の博士号を持つ才色兼備な女性であり、SNSでは100万人以上の支持を集めるフェミニズムの旗手として輝いていた。地味で誰からも愛されず、彼女の輝きとは対照的な自身の境遇を突きつけられた私は、ついに自ら離婚を切り出す決意を固める。自己を犠牲にして守り続けてきた家庭という居場所さえも、本物の母親の登場によって崩れ去ろうとしていた。富豪の妻という仮面の下で、一人の女性が選ぶ苦渋の決断と、変わり果てた運命の行方を描く現代ロマンス。
病床で3年、密通を聞かされて目覚めたら――極道令嬢、京の社交界を血で洗う! の小説カバー
9.6
夫のため銃を捨て、七年間も献身的に尽くしてきた夏目綾華。彼女は命懸けで夫を守り、致命傷を負って昏睡状態に陥る。しかし、病床で意識だけが覚醒した彼女を待っていたのは、真の地獄だった。夫の秋山慎決と親友は、眠り続ける綾華の傍らで密通を重ね、彼女の会社を奪い、さらには「事故死」に見せかけた殺害計画を練っていたのだ。三年の月日が流れ、悪夢から目醒めたとき、従順な妻は死に、冷酷な復讐者が誕生する。正体は世界を震撼させるマフィアの正統な後継者にして、闇経済を支配する女王。かつてエプロンを結んだ手で権杖を握り、京の社交界を恐怖に陥れていく。裏切り者に情け容赦ない裁きを下す彼女の前に現れたのは、十三年間も彼女だけを想い続け、街の半分を血に染めて守り抜いた世界最強の武器商人・松平昭彦だった。跪き許しを請う元夫を冷たく突き放し、綾華は忠誠を誓う松平のネクタイを掴み、不敵に微笑む。裏切りの代償を血で洗う、極道令嬢の壮絶な復讐劇が今、幕を開ける。
今すぐ読む
共有