
二度目の人生、姉の踏み台にはならない
章 3
3
好奇心に駆られ、私は宋玥と同じクラスの周蕊に連絡を取った。
周蕊は中学の同級生で、私の身に起きたことの全てを知っている。
彼女はもっと自分を大切にしなさい、宋玥の面倒まで見る必要はないと、ずっと前から忠告してくれていた。
けれど、私はその言葉に耳を貸そうとせず、しまいには彼女との連絡を絶ってしまったのだ。
今思えば、なんて愚かだったのだろう。
突然の電話に、周蕊はひどく驚いていた。
私は彼女にこれまでのことを詫び、かつての忠告が正しかったと認めた。
「あなたの言う通りだった。あの子は、私が尽くしてやるほどの価値もない人間だった」
私の変化に彼女は安堵の表情を浮かべ、そして、宋玥の近況を教えてくれた。
あの夜の会計は、結局、宋玥が支払ったらしい。
最初はまだ平然としていたようだ。私が後始末をしてくれるとでも高を括っていたのだろう。
だが、会がお開きになる頃になっても私から何の連絡もなかったため、さすがに焦り始めたという。
一文無しにもかかわらず、ちっぽけなプライドを守るために、結局は仲良くしていたどこかの御曹司に金を借りたそうだ。
その御曹司にしてみれば、数万円など端金だっただろう。
しかし、宋玥は最後の意地を失いたくなかった。
彼女に残された道は、自分のブランドバッグを売ることだけだった。
手元に残っていたバッグは全部で五つ。それも、かつては安物だと見向きもしなかったような代物ばかり。
値段にして、一つ数十万円といったところか。
だが、彼女が普段からそれらのバッグを大切に扱っていたわけではない。
中古品として売るとなれば、せいぜい二十万円ほどにしかならないだろう。
普通の学生なら、その金でかなり長く生活できるはずだ。
しかし、金遣いの荒い宋玥のことだ。一体どれだけ保つだろうか。
それに、売るためのバッグが、あといくつ残っているというのか。
むしろ興味が湧いてきた。全てのバッグを売り払った後、彼女がどうやって生きていくつもりなのか。
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