ベッドの下の、かくしごと 第1章
「「ぼーいずらぶ?」」
:宇藤(うどう):千世(ちせ)と、弟の:泰志(たいし)は揃って素っ頓狂な声を上げた。二人の目の前に居る人物――:福津(ふくつ):廉佳(れんか)に向かって。
「廉にぃ、どーゆーこと?」
弟がわざわざ手を挙げて尋ねる。千世もちょうど同じことを訊きたかったところだ。
「どーもこーもないさ。BL、つまりボーイズラブ。そのまんま男同士の恋愛ってこと」
「えっと……、僕たち『びーえる』のモデルになるためにここに呼ばれたんだよね……?」
ついさっき、廉佳から「二人でうちに来てくれないか?」と電話を受けたので飛んできたのだが、部屋に入った途端こんな会話が始まってしまって、脳での処理がまだ追いつかない。
「そ。やってくれないか?」
千世は頭を抱えた。:比喩(ひゆ)ではなく、本当に困り果てて、廉佳のベッドに座ったまま膝の上に肘をついて頭の重さを支える。
年子の千世と泰志は、隣の家に住む廉佳と幼い頃から仲良くしていた。彼は今大学三年生で、千世より二つ年上だ。そんな、幼馴染みであり頼れるお兄さんといった存在の廉佳の口から『ボーイズラブ』なる単語が飛び出してくるとは夢にも思っていなかった。
まさか廉佳が――千世の初恋の相手が、そういうものを描いているなんて。
「やっても良いけど、廉にぃが描いてる漫画見せてくんない?」
さっきからなぜか興味津々の泰志が身を乗り出す。
廉佳が昔からゲームや漫画、アニメといったコンテンツが好きなことや漫画を描いていることは知っていた。だが彼の描く漫画を見たい、と言っても「まだ下手だから」の一点張りでイラストすら見せてくれなかったのに、どういう風の吹き回しだろう。
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8.4
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8.5
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9.2
結婚式当日、バージンロードで婚約者に裏切られた星川理緒。隣の式場でも、車椅子の御曹司・一之瀬悠介が花嫁に逃げ出されるという悲劇に見舞われていた。互いに伴侶を失った最悪の状況下、理緒は廊下で出会った悠介に「私たちで結婚しない?」と大胆な提案を持ちかける。世間の嘲笑を背に始まったのは、利害が一致しただけの“契約結婚”だった。悠介は彼女を金目当てのスペアだと蔑み、「足に触れるな、用が済めば即離婚だ」と冷淡に突き放す。しかし、献身的な理緒と過ごすうちに、彼の心には冷徹な態度とは裏腹な感情が芽生え始めていた。ある日、悠介が枕元の離婚届を見つけ、彼女を失う恐怖に焦りを感じた瞬間、物語は急展開を迎える。新婚初夜、動かないはずの足で車椅子を蹴り捨てて立ち上がった悠介は、驚く理緒を強引に抱き寄せた。足の麻痺はすでに完治していたのだ。「離婚なんて認めない。この契約は一生有効だ」と、彼は満面の笑みで宣言する。嘘から始まった二人の関係は、甘く執着に満ちた真実の愛へと変貌していく。

9.2
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9.5
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9.5
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