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年下の男 の小説カバー

年下の男

オンライン上の交流をきっかけに出会った彼は、自分よりも17歳も年下の青年だった。端正な容姿を持ち、周囲からも絶大な人気を集める彼からのアプローチ。最初はあまりの年齢差に「からかわれているだけだ」と冗談半分に受け止めていたが、次第に二人の関係は深いものへと変わっていく。「人を好きになるのに、年齢なんて何の関係もない」――そう断言して、迷うことなく情熱的に距離を縮めてくる彼の勢いに、私は次第に抗えなくなっていく。理性では「このままの関係を続けていいはずがない」とブレーキをかけようとするものの、彼と過ごす時間の心地よさや、肌を重ねた際の驚くほどの相性の良さに、心も身体も翻弄されてしまう。世間の常識や将来への不安が頭をよぎりながらも、年下の彼が向けてくる真っ直ぐな愛と、抗いがたい快楽の狭間で揺れ動く大人の恋物語。年の差という大きな壁を前にして、戸惑いながらも溺れていく女性の葛藤と情愛を描き出す。
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3

涼平とは、小説を書くサイトで知り合った。

「ずっと一位ってすごいね!」

 涼平は都道府県ごとのランキングで、何度も一位をとっていた。 独特の世界観の小説に、私もファン登録していた。

『ね、会ってみない?こんなに近所だなんて、これは何かの運命かも?』

涼平は軽いノリで誘ってきた。

『いいけど...がっかりするよ、あなたの周りは若い子ばかりだから』

涼平は、サイトで写真もアップしてた。 金髪で、耳には大きなピアス。 唇にもピアス。 サイトでやりとりしてる分には、なんとでも言える。 でもね、実際会ってしまうと17歳年下だという現実に、落胆してしまうのは私の方だ。

『いいじゃん!俺は絵里ちゃんに興味津々だし、直接会って話がしたいな』

なぜこんなに年上の私に会いたがるのか不思議だったけど 17も年が違うし、おかしなことにはならないだろうなと思った。

そんな感じで、会うことになった。 待ち合わせは、車で15分ほどの喫茶店。 私は涼平の顔を知っているけど、涼平は私の顔をしらない。

『先に行ってるから、絵里ちゃんが俺を見つけてね』

車をとめて中に入る。

カランコロン♬

「いらっしゃいませ、おタバコ吸われますか?」 「あ、えっと、待ち合わせなので...」

 くるりと中を見渡す。 窓辺の奥の席に、それらしい人を見つけた。 ゆっくり近づいていく。

「あの...」

「あ、もしかして、絵里ちゃん?」

サラサラと、金髪の前髪が揺れた。

まるで雑誌から 抜け出したモデルのように、綺麗な顔をしていた。

「はじめまして、絵里子です」

「はじめまして、涼平です」

 緊張した、少しだけ。 そりゃ、初対面だから。

「写真のまんま、だね」

「そう?絵里ちゃんは、思ってたより...」 「思ってたより、何?おばさん?がっかりした?」 「ちがう、反対だよ、若くてびっくりした。本当に年齢、ごまかしてない?」

「ごまかしてません!涼平くんに会うのにそんな必要ないでしょ?」

「じゃあホントに41歳?」

目を丸くして私を見る。 クルクルの目を見た。

「そうだよ、年は誤魔化す必要ないよ。ね、てか、カラコン?目が青い!」

「ということは、俺の母親とそんなに変わらないじゃん!マジで?あ、これカラコンだよ」 「あー、改めて年の話をされると、ちょっと凹むわ」

テーブルに置かれたアイスオレをゴクリと飲む。

「なんで凹むの?めちゃくちゃ若く見えるんだけど」

「もういいって!年の話は。あ、そうだ、新作読んだよ。あれも評判いいね」

照れ臭くて、涼平の新作の話を出した。

「新作ねー、あれちょっと行き詰まってて...」

ごくありふれた喫茶店で、こんな若い子と話してる。

_____周りから見たら、どう見える? 保護者?

涼平は、24歳だとプロフィールに書いてあったけど、20歳未満にも見える。 これは、親子に見えるかも?そんな気がした。

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