初恋を捨てた夜、彼の親友に美味しく蹂躙されました の小説カバー

初恋を捨てた夜、彼の親友に美味しく蹂躙されました

9.4 / 10.0
Mio Katayama's world shattered when her secret crush on her uncle, Rintaro Kanzaki, was exposed, leading to her exile and a life branded by scandal. Years later, despite becoming a brilliant scientist, she is forced into a strategic marriage with the formidable Soma Fujiwara to protect Rintaro’s reputation. Believing it to be a cold business arrangement, Mio is stunned by Soma’s intense, possessive passion. As she finds true devotion in his arms, a pregnant Mio finally discards her past feelings. When a regretful Rintaro returns to reclaim her, he finds himself locked out, while Soma claims his prize with ruthless, suffocating love.

初恋を捨てた夜、彼の親友に美味しく蹂躙されました 第1章

大学入試まであと数日。クラスメイトたちが緊張感の中で受験勉強に励む中、片山美央は保護者を呼び出されていた。

原因は、神崎凛太朗への恋心が綴られた彼女の日記をクラスメイトが見つけ、皆の前で読み上げたからだ。

凛太朗は彼女の保護者であり、日記の中ではおじさんと呼んでいた。

「また親戚のおばさんに家から追い出されて、大雨の中で縮こまりながら、天国のお父さんとお母さんのところへ行きたいって本気で思った。 そんな時、おじさんが現れた。パリッとした白いシャツを着て、手に持っていた大きな傘で 私を雨から守ってくれた。そして手を差し伸べ、一緒に帰ろうって言ってくれたんだ」

「神崎家に来たばかりの頃は怖くて夜も全然眠れなかったけど、おじさんがウサギのぬいぐるみをプレゼントしてくれて、それを抱いて寝るようにって、おとぎ話まで読んでくれた」

「私の誕生日に、おじさんはとても綺麗な白いグランドピアノを贈ってくれた。2人で並んで連弾して、ふと顔を上げると、優しく微笑むおじさんの目元が見えた」

「これはただの愛着だって自分に言い聞かせても、好きだという気持ちを抑えきれない。おじさん、美央はおじさんが好き」

朗読していた男子生徒はわざとらしい口調で、彼女が大事に隠していたささやかな願いを暴き出し、公開処刑にした。

羞恥心、怒り、そして果てしない居心地の悪さが、少女の自尊心を少しずつ切り刻んでいく。

「返して……」彼女は泣き出しそうな声で、飛び跳ねながら手を伸ばした。

男子生徒は体をひねって避け、甲高い声を作ってさらに大げさに叫んだ。「おじさん、美央はおじさんが好き」

周囲からどっと笑い声が上がり、誰かが手を叩いて大声でヤジを飛ばした。「親を呪い殺した疫病神!恥知らずの泥棒猫!」

「疫病神!泥棒猫!泥棒猫!疫病神!」

ノートは数人の男子の手を渡り歩き、罵詈雑言の矛先は彼女自身から亡くなった両親へとエスカレートしていった。

怒りが頭のてっぺんまで突き抜け、美央は目を真っ赤に血走らせると、椅子をひっつかみ、力いっぱい投げつけた!

***

白いシャツを着た、爽やかな風のような男が足を踏み入れると、職員室がパッと明るくなった。

美央を叱り飛ばしていた女性教師はコロッと態度を変え、猫撫で声で尋ねた。「どちら様でしょうか?」

「神崎凛太朗」彼は髪を振り乱した美央をちらりと見た。「この子の叔父です」

目の前の少女が、なぜ彼のためにノート一冊分もの日記を書いたのか、急に理解できた気がした。

美央は彼を見る勇気が出ず、ただ俯いて足先を見つめ、指先も心臓もぎゅっと締め付けられていた。

約30分後、美央は彼に連れられて車に乗り込んだ。

密閉された空間は、男の放ついい香りで満たされていた。以前なら安心感を与えてくれたその匂いも、今の美央にとっては恐怖と不安を煽るだけだった。

おじさんに、これを機に嫌われてしまうのではないかと怖かった。

しばらくして、彼女は勇気を振り絞り、こわばった彼の横顔を見つめた。「おじさん……」

凛太朗は手を挙げて彼女を遮り、タバコに火をつけた。

白い煙が彼の表情を曖昧にする。美央は唇を強く噛みしめ、胸が息苦しくなるほど痛んだ。

タバコを一本吸い終えてから、彼はようやく口を開いた。「大学入学共通テストは受けなくていい。海外の学校を申請して、留学させる」

その言葉は美央の頭上に落ちた雷のようだった。彼女は粉々に打ち砕かれそうになりながら叫んだ。「嫌だ、私はテストを受ける。東都大学の生物製薬学科を受験するの……」

「海外にもいい大学はある。数年学んでから帰国して国家公務員試験を受けなさい。楽な部署を見つけてやるから」

神崎家は代々政治家の家系であり、おじさんはその中でも同世代のトップランナーだった。若くしてすでに某省庁の機密秘書を務めている。

彼の冷淡な声を聞いて、彼女は唇を歪め、ボロボロと涙をこぼした。

十代の恋を知ったばかりの少女は、世界の残酷さをまだ知らない。彼女には、なぜ凛太朗を好きになってはいけないのか理解できなかった。血の繋がりだってないのに。

そして、ただ「好き」と言っただけで、なぜ大学受験を諦めるという罰を受けなければならないのかも分からなかった。

美央は幼い頃から安心感を知らない子供だった。7歳の時に母親が亡くなり、その3年後には警察官だった父親が、海に落ちた2人の大学生を助けようとして殉職した。数人の親戚が弔慰金を巡って血みどろの争いを繰り広げた。

親戚のおばさんが勝ち取ったが、目当ては金だけで子供はどうでもよかった。普段からろくに食事も服も与えられず、事あるごとに殴られ、雨の日に家から閉め出されることすらあった。

凛太朗は、その時助けられた学生の1人だった。彼が美央を引き取ったのだ。

ひどく虐待された子猫のように、神崎家に来たばかりの頃はビクビクしていた。凛太朗が彼女を人間らしく育て上げ、彼こそが彼女の世界で唯一の拠り所となった。

ーー今、おじさんまでもが自分を見捨てようとしている……。

「おじさん、ごめんなさい。もう二度とあんなこと思わないから、テストを受けさせて。東都大学は受けない。京大でも早大でもいいから」

顔をくしゃくしゃにして泣きじゃくる可哀想な姿を見て、凛太朗の心は揺らいだ。

彼女は自分が手塩にかけて育てた薔薇だ。枯れゆくのを黙って見ていられるはずがない。

だが、このままやり過ごすわけにもいかない。少し脅して、そんな許されない想いをきっぱりと断ち切らせなければ。

彼は彼女の身分証明書と受験票を取り上げ、試験の前日に返すつもりでいた。

それが彼女の大学受験に影響するのではないか? 彼が彼女に与えたスタートラインは、すでに多くの田舎のガリ勉エリートたちにとってのゴールなのだから。

彼は彼女を部屋に閉じ込め、わざと顔も合わせず、電話にも出なかった。

試験前日の夜になっても状況は変わらず、美央は気が狂いそうだった。

朝から晩まで必死に勉強した3年間。ペンを握り続けた指には分厚いタコができ、解いた問題集は数メートルの高さに達していた。

大学受験は彼女にとって、単に未来を決めるだけでなく、青春時代の大切な挑戦でもあった。このまま諦めるなんて、到底納得できなかった。

夜、神崎家の別荘は静まり返っていた。家族は全員、ディナーパーティーに出かけている。

美央はこっそり部屋を抜け出し、凛太朗の部屋に向かった。

あちこち探し回ったが、自分の身分証明書と受験票は見つからなかった。

絶望した彼女は、警察に通報しようかとも考えた。

だが、騒ぎが大きくなって神崎家に泥を塗ることになれば、凛太朗は二度と許してくれないだろうと恐れた。

どうすべきか悩んでいた時、親友の神崎心春から電話がかかってきた。

彼女は神崎家の分家の子で、同じく凛太朗を叔父と呼んでおり、美央が神崎家に来てからできた唯一の親友だった。

『美央、早く来て!おじさんが酔っ払ってるんだけど、服のポケットにあなたの受験票が入ってるのが見えたの』

***

美央はホテルに到着すると、まずは心春の元へ向かった。

2人の少女は隅っこでひそひそと話し込み、心春は彼女にフルーツワインを一杯差し出した。

「美央、頑張ってね。明日は試験会場で会おう。 あなたなら絶対に東都大学の生物製薬学科に受かるわ。将来はアルツハイマー病の治療薬を開発して、お母さんと同じ病気になった人たちを元気にしてあげて」

美央は力強く頷いた。彼女の母親は40歳になる前に稀な確率でこの病気を発症し、美央を迎えに来る途中で車道に飛び出した。車にはね飛ばされ、血まみれになって倒れる姿を、彼女は目の前で見ていたのだ。

彼女は母親の遺影の前にひざまずいて誓った。大人になったら絶対にこの病気を治せる薬を研究して、他の子供たちがこれ以上母親を失うことのないようにすると。

それは彼女にとって、決してただの夢ではなく、執念だった。

フルーツワインをあおるように飲み干すと、彼女は心春が用意してくれたルームキーを手に、3206号室の扉を開けた。

背後の廊下では、心春がスマホを取り出してメッセージを送信した。ホテルの薄暗い照明の下で、画面が光っては消えた。

この時の美央は知る由もなかった。この夜の出来事が彼女の悪夢となり、そして海外へ追放される始まりとなることを……

続きを読む

初恋を捨てた夜、彼の親友に美味しく蹂躙されました 目次一覧

Ch. 1 Ch. 2 Ch. 3
Ch. 4
Ch. 5
Ch. 6
Ch. 7
Ch. 8
Ch. 9
Ch. 10
Ch. 11
all

おすすめの作品

新着リリース小説

クズ夫に捨てられた彼女は、京の大御所の溺愛花嫁となった の小説カバー
9.4
結婚式を三日後に控えた曽根明里に突きつけられたのは、愛の誓いではなく冷徹な離婚協議書だった。婚約者は「命の恩人への責任を取る」という身勝手な理由で、彼女に一時的な別れと我慢を強いる。三年間献身的に尽くしてきた明里だったが、その傲慢な態度に愛想を尽かし、未練を断ち切るように婚約書を破り捨てて彼の前から去った。後悔に苛まれた元夫が必死に彼女を捜し出したとき、明里の隣には実業界の帝王として恐れられる圧倒的な権力者の姿があった。独占欲を隠そうともせず彼女を抱き寄せるその男は、元夫を「ただのゴミ」と切り捨て、彼女の薬指に輝く指輪を愛おしげに撫でる。かつての惨めな立場から、大御所の最愛の妻へと生まれ変わった明里。彼女は冷徹な眼差しで元夫を一瞥すると、格の違いを見せつけるように優雅に微笑み、二度と関わらないよう最後通牒を突きつける。裏切りから始まった絶望の淵で、彼女は真に自分を慈しむ至高の愛を手に入れたのだ。
覚醒ヒロイン、IQはタコ超え の小説カバー
8.2
人気俳優との別離を機にダイビングへ向かった私は、巨大なタコから墨を浴びせられるという奇妙な災難に見舞われた。しかし、その瞬間から私の体質は激変する。タコが持つ九つの脳、八本の触手、そして三つの心臓という驚異的な遺伝子が私を侵食し始めたのだ。かつて私を翻弄し続けてきた「恋愛脳」は霧散し、圧倒的な知性を誇る「仕事脳」へと覚醒を遂げる。覚醒した知能は、周囲の人間の本性も残酷なほど明確に映し出した。私は裏表のあるマネージャーを即座に解雇し、自らの人生を完全に支配下に置く。ネット上の論争でも数百人を一蹴するほどの知略を手に入れたある日、元恋人の俳優から連絡が入る。既読無視を責める彼に対し、私は冷徹に、そして誠実に告げた。「今の私は、あなたという存在では満足できないほどに賢くなりすぎてしまったの」と。感情に溺れていた過去を捨て、人知を超えたIQを手にした一人の女性が、自らの意志で世界を再構築していく。
顧さん、土下座は今更?奥さんは子連れで“新パパ”と挙式秒前 の小説カバー
9.1
結婚から二年、本江安澄が授かった新しい命を顧に告げた瞬間、彼から突きつけられたのは非情な「離婚」の二文字だった。仕組まれた罠によって絶望の淵に立たされ、鮮血に染まりながらも、彼女は必死の思いで夫の番号を呼び出す。しかし、無機質な音声ガイダンスが繰り返されるだけで、最愛の人の声が届くことはなかった。彼への未練を断ち切る決意を固めた安澄は、過去をすべて置き去りにして異国の地へと旅立つ。三年後、彼女はかつての自分とは違う別の顔を持ち、堂々たる帰還を果たした。その傍らには、顧の面影を色濃く残す冷徹な眼差しを宿した幼い息子の姿があった。華々しい再デビューを飾った安澄は、再会した顧に対し、嘲笑を浮かべながら左手の指輪を誇示する。「もう遅すぎるわ。この子はすでに、別の人をパパと呼んでいるのよ」。かつての愛憎を塗り替えるように、彼女は自らの手で掴み取った幸せを見せつける。復讐と再生、そして新たな親子としての人生が、華やかな社交界を舞台に今、幕を開ける。
婚約破棄当日、彼女は帝都の御曹司の禁断の花嫁となった の小説カバー
9.4
結婚式を目前に控えた宮沢沙織は、婚約者と実姉の不貞を映した映像を突きつけられ、残酷な破局を迎える。参列者からの嘲笑を浴び、ワインで汚れたドレスを脱ぎ捨てて激しい雨の中へ飛び出した彼女は、偶然通りかかった高級車を止め、車内にいた見知らぬ男に復讐心から強引なキスを仕掛けた。その場限りの過ちで終わるはずだったが、相手は帝都で強大な権力を誇る上田家の御曹司、上田拓海であった。翌朝、沙織のアパートを訪れた元婚約者は、冷酷無慈悲と恐れられる拓海がエプロンを纏い、献身的に朝食を作る姿を目撃し愕然とする。拓海は沙織の腰を力強く引き寄せ、逃がさないと言わんばかりにその首筋に顔を埋めた。そして独占欲に満ちた瞳で、冷徹かつ官能的に囁く。「選べ、俺かあいつか。もし選択を間違えれば……一生檻に閉じ込めて、俺だけを見続けることになるぞ」。最悪の裏切りから始まった運命は、帝都の支配者による執着と狂愛に満ちた新生活へと塗り替えられていく。
二度目の人生、私は義母を売り飛ばした の小説カバー
8.6
不妊が発覚した途端、夫は私に離婚を突きつけた。しかし、非情な義母がその提案を遮る。「高い結納金を払ったのだから、タダで返すわけにはいかない。売って元を取るべきだ」と。その言葉通り、私は山奥の施設へと売り飛ばされてしまった。そこで待っていたのは、想像を絶する屈辱と苦痛の日々。抗う術もなく、私は無念のうちにその短い生涯を閉じたはずだった。ところが、次に意識を取り戻すと、そこはまだ地獄へ送られる前の過去の世界だった。運命を変える機会を得た私は、もはや誰に対しても慈悲など持たない。かつての自分を襲った絶望を、今度は復讐の糧にする。自分を道具のように扱った義母に対し、私は同じ末路を辿らせるべく、冷徹な計画を実行に移した。私の人生を狂わせた者たちへの反撃が始まる。今度は私が、あの強欲な義母を売り飛ばしてやる番だ。二度目の人生、私は自分の尊厳を取り戻すため、容赦なく牙を剥く。
私の富、彼の寄生家族 の小説カバー
8.6
月収5000万円を誇る脳神経外科医の私は、自衛隊幹部の夫とその家族全員を養っていた。かつて破産寸前だった彼らを5億円で救った恩返しとして、私は全額自腹でモナコへの超豪華な家族旅行を企画する。しかし出発前夜、夫は元カノの瑠璃を同行させると宣言。さらに、私のプライベートジェットの座席を勝手に彼女へ譲り、私には紛争地を経由する民間機のチケットを突きつけた。「繊細な瑠璃を優先しろ」という夫の言葉に、義家族も同調して彼女を歓迎し、私を蔑ろにする。その夜、私の寝室で私のガウンを纏う瑠璃の姿を目の当たりにするが、夫は彼女を庇い私を責め立てた。翌朝、夫は私への「罰」として大量の荷物運びを命じる。私は静かに微笑み、ある場所へ電話をかけた。「大量の汚染物質がある。すべて焼却処分してほしい」と。産業廃棄物処理業者への依頼を終えた私の反撃が、ここから始まる。
今すぐ読む
共有