フォローする
共有
格闘チャンプの異世界無双 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無双する〜 の小説カバー

格闘チャンプの異世界無双 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無双する〜

地球上で最強の称号をほしいままにしていた格闘家、東堂院力也。彼はある日、居眠り運転のトラックから子供たちを救うために自らの命を投げ出した。しかし、次に彼が目を覚ました場所は、現代日本ではなく見知らぬ深い森の中だった。状況を把握しようとする力也の耳に、突如として女性の悲痛な悲鳴が響き渡る。現場に急行した彼が目にしたのは、卑劣な男たちに組み伏せられ、服を剥ぎ取られようとしている無抵抗な女性の姿だった。武器を一切持たない丸腰の力也に対し、賊たちは「消えろ」と嘲笑を浮かべて脅しをかけるが、彼こそが世界を制した拳の持ち主であることを彼らはまだ知らない。異世界の地で、圧倒的な格闘技術を武器に弱きを助け、さらなる強さを追い求める力也の冒険が幕を開ける。数多の強敵をなぎ倒し、未知なる世界をその拳一つで突き進む、格闘チャンプによる異世界無双譚がいよいよ始まる。
共有

3

賊どもに襲われている女性を助けた。

 女性は熱い目でこちらを見ている。

「大事ないか? お嬢さん」

「あ、ありがとうございます。助かりました」

 女性がそうお礼を言う。

 彼女が立ち上がろうとする。

 しかしーー。

「あ、あれ?」

 うまく立ち上がれないようだ。

「ふむ。腰が抜けたか。まああんなことがあったのだ。仕方あるまい」

「す、すみません。がんばって立ち上がりますので」

 女性がそう言って必死に立ち上がろうとしているが、なかなかうまくいかない。

 とりあえず、俺はその間に賊どもを手近にあったツルで縛り上げておくことにしよう。

 賊どもは気絶しているので、なすがままだ。

 両手両足をグルグル巻きにしていく。

 賊どもの処理を終えた。

 そして女性の様子を再び確認する。

 まだ立ち上がれていないようだ。

「どれ。ムリをする必要はない。俺に任せろ」

 俺はそう言って、女性を抱きかかえる。

 いわゆるお姫様抱っこというやつだ。

「きゃっ。あ、あの……、重くないですか?」

「ん? 重くなどないぞ。むしろ、軽すぎるくらいだな」

 俺は普段のトレーニングで、もっと重いものを持ったまま走ったりしていたしな。

「さあ。君の家まで送り届けよう。またああいう輩が出るかもしれないからな」

「ありがとうございます。私の家は、近くの村にあります。そっちの方向です」

 女性がそう言って、指差す。

 俺はその方向に向けて歩き出す。

 賊どもは、引きずりつつ連れていくことにする。

 普通の人であれば、複数の大人を引きずって移動することは難しいかもしれない。

 しかしもちろん、俺にとっては朝飯前である。

 トレーニングとして、トラックを引っ張って走ったこともあるしな。

 ずるずる。

 ガコン。

 ドカン。

 賊どもは引きずられながら、岩や木に体のあちこちをぶつけている。

 俺の位置取り次第では、もちろんもっと避けることもできるが。

 賊ども相手にそこまで気を遣うのもバカらしい。

 体が擦れて傷だらけになったとしても、自業自得だ。

--------------------------------------------------

 女性の村に向かって歩みを進めていく。

 歩きながら、少し話をした。

 この女性の名前はフィーナというそうだ。

 薬草を求めて森を歩いていたところ、うっかり村から離れすぎてしまった。

 そして、この賊どもに遭遇してしまったとのことだ。

 しかし、現代日本にこんな田舎かつ治安の悪い場所があったか?

 薬草というのも今の時代に不合理だ。

 薬局や病院を利用したほうが確実である。

 そんなことを考えながら歩いていく。

 俺の記憶は、トラックと激突したときが最後だ。

 それ以降の記憶はない。

 知らない間に、日本以外の辺境の土地に移送でもされてしまったのだろうか?

 しかし、それだと日本語が通じている説明がつかないな……。

「あ。リキヤさん。村が見えてきましたよ」

 フィーナがそう言う。

 山間部にある、小規模な村のようだ。

 人口は100人もいないだろう。

 フィーナも落ち着きを取り戻している。

 ここからは、お姫様抱っこはやめて自分で歩いてもらうことにする。

「フィーナ! いったいどこに行っていたんだ! 心配したんだぞ!」

 1人の男性がフィーナに対してそう言う。

「ご、ごめんなさい。お父さん。お母さんの薬草を採りに行っていたの」

 道中で聞いた話だが、フィーナの母親は病気に苦しんでいるそうだ。

「薬草は父さんに任せろと言ったじゃないか。まあいい。フィーナが無事で何よりだ。もうムリはするなよ」

「う、うん。わかったよ」

 フィーナが歯切れ悪くそう言う。

 これは、放っておくとまた同じことをしそうだな。

 乗りかかった船だ。

 俺にできることはないか、聞いてみることにしよう。

 だがその前に、引きずって連れてきたこの賊どもの処分をどうするか聞いておかないとな。

続けて視聴する!
物語はいよいよ佳境へ!アプリに切り替えて続きを読む
全エピソードをロック解除
全編を読むには、moboreaderで「95RTU」を検索してください。
コードをコピーし、Moboreaderアプリで検索して続きをお楽しみください。
95RTU
コピー
公式サイトを開く

おすすめの作品

すべてを奪われた僕は、帝国の主になった の小説カバー
8.2
15年前、両親の命を奪った張本人である伯父の手によって育てられた主人公。しかし、信じていた肉親からの凄惨な裏切りにより、彼は心血を注いで築き上げた会社も、社会的な名誉もすべてを奪い去られてしまう。命からがら国外へと逃亡したあの日から5年。かつての非力な少年は、世界を裏から支配する巨大な武装組織のトップへと登り詰め、圧倒的な権力と財力を手にして帰還を果たした。最悪の裏切りを経験し、復讐の炎を絶やさず燃やし続けてきた彼は、自分からすべてを奪った者たちに報いを受けさせるべく動き出す。血の繋がりこそが最も深い絶望を招いた皮肉な運命の中で、失ったすべてを奪還するための帝国級の逆襲劇が幕を開ける。かつての絶望を糧に、帝王として君臨する彼の冷徹な復讐が、腐敗した支配構造を根底から揺るがしていく。手に汗握るアクションと、過去の因縁が絡み合うミステリアスな物語が今、ここに始まる。
裏切られた令嬢の華麗なる復讐:元夫よ、もう遅い の小説カバー
8.4
結婚記念日の夜、西園寺静が目にしたのは、残業と偽り義妹や見知らぬ少女と家族同然の睦まじい時を過ごす夫の姿だった。絶望の中で交通事故に遭った彼女は、病室で夫が漏らした「技術さえ手に入ればあんな女は捨てる」という卑劣な本音を知る。退院後、家は既に義妹たちに占拠されており、母の形見を取り返そうとした静を待っていたのは夫からの無情な暴力だった。実父までもが夫の虚言を信じ、静を会社から追放しようと画策する。四年間の献身が資産奪取のための踏み台に過ぎなかったと悟った時、彼女の悲しみは冷徹な復讐心へと変貌を遂げた。「本当のショーはこれからよ」と告げた静は、父に一億円を要求して取締役を辞任。長年隠し持っていた天才研究者としての才覚を解き放ち、裏切り者たちの会社を内部から徹底的に崩壊させるための緻密なプロジェクトを開始する。全てを奪われた令嬢による、華麗で容赦のない反撃がいま幕を開ける。
魔王(の子ども)育成記録 の小説カバー
9.2
長きにわたる激闘の末、ついに世界を救った最強の勇者。しかし、倒すべき宿敵であった魔王が、息を引き取る直前に遺した最後の願いは、あまりにも意外なものだった。それは、自らの血を引く幼き子供を育ててほしいという、切実な託託であった。かつての仇敵との約束を果たすため、世界最強の力を誇る勇者は、剣を振るう戦いの日々から一転、不慣れな育児に奮闘することになる。魔王の子という宿命を背負った幼子を抱え、勇者は新たな冒険の旅へと踏み出す。血の繋がりを超えた絆、そして魔王の遺志を継ぐ子供の成長を軸に描かれる、異世界子育てファンタジー。最強の守護者として、時に厳しく、時に優しく子供を導く勇者の姿は、周囲の人間や世界にどのような影響を与えていくのか。剣と魔法が交錯する王道のアクション要素と、心温まる育成ストーリーが融合した、これまでにない新たな冒険譚が幕を開ける。勇者と魔王の子、数奇な運命に導かれた二人の行く末には、果たしてどのような未来が待ち受けているのだろうか。
余命宣告されたので、夫の帝国を破壊します の小説カバー
8.2
末期がんの宣告を受けた日、主人公が目にしたのは夫の裏切りだった。夫は愛人のために数十億円のダイヤを買い求め、かつて自分の身代わりで服役したはずの元恋人は、他人の婚約者として現れる。さらに夫の新恋人が発表したコードは、自分が過去に捨てた代物に過ぎなかった。病状は深刻で子宮全摘を迫られるが、後継者を産めぬ者に居場所はないと悟った彼女は手術を拒否。冷酷な夫に離婚を突きつけるも、報復として全財産を凍結され、路頭に迷うこととなる。しかし、彼女には世界を震撼させた過去の顔があった。絶望の淵で古いパソコンを開いた彼女は、かつてシリコンバレーを震え上がらせた伝説的なコードネームを呼び覚ます。自らの命を削りながら、自分を裏切った者たちすべてを破滅させるための孤独な戦争が幕を開ける。愛と復讐、そしてかつての栄光を武器に、彼女は巨大な帝国へと反旗を翻す。残されたわずかな時間の中で、彼女が描く最期のシナリオとは。
追放された“クズ婿”は、世界を震わす絶世の王 の小説カバー
9.0
周囲から「無能な落ちこぼれ」と蔑まれ、肩身の狭い思いをしながら生きてきた一人の婿養子がいた。妻の家族からも人間以下の扱いを受け、犬にも劣る存在として虐げられる日々。そんな彼をさらなる悲劇が襲う。卑劣な陰謀に嵌められた彼は、身に覚えのない罪を着せられ、屈辱にまみれたまま妻の家を追放されてしまったのだ。すべてを失い、どん底に突き落とされた男。しかし、この理不尽な追放劇こそが、眠れる獅子を呼び覚ます引き金となる。彼こそは、かつて世界を震わせた伝説の王者であり、その真の姿を知る者は誰もいなかった。静かに牙を剥き、再び表舞台へと姿を現した絶世の覇者。裏切りと蔑みの果てに、彼は己を貶めた者たちへの逆襲を開始する。隠されていた圧倒的な力とカリスマ性が解放されるとき、世界は未曾有の衝撃に包まれることになる。これは、最底辺まで堕とされたクズ婿が、真の王として覚醒し、運命を自らの手で切り拓いていく壮大な復讐と再起の物語である。彼が歩む道の先には、驚愕の真実と新たな秩序が待ち受けている。
死に戻りの私は、清廉ぶる姉を地獄に引きずり込む の小説カバー
9.7
一族が滅亡の憂き目に遭ったあの日、姉は清廉潔白な聖女のように振る舞い、私を窮地へ追い込んだ。仙山の掌門から弟子に誘われた際、姉は喪に服すべきだと義理を説いて辞退し、代わりの私を「親不孝者」と貶めたのだ。その結果、情に厚いと評された姉は特別な弟子として迎えられ、私は蔑みの対象となった。三年後、共に魔族に捕らわれた際も、生き延びようと必死に足掻く私を、姉は「品位がない」と嘲笑い続けた。私は飢えに苦しみ命を落としたが、一方で節義を貫いた姉は魔尊に寵愛されるという皮肉な結末を迎える。しかし、絶望の中で息絶えたはずの私は、気がつくと一家が滅ぼされた運命の朝へと回帰していた。かつて自分を地獄へ突き落とし、偽善の裏で幸福を掴み取った姉に復讐するため、私は二度目の人生を歩み始める。今度こそ、清廉潔白を装う姉の仮面を剥ぎ取り、彼女を逃れられない破滅の深淵へと引きずり込んでやる。凄惨な過去を糧に、私は自らの手で運命を書き換えることを誓った。