おすすめの冒険小説

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虚空の寄る辺 の小説カバー
8.5
「助けたら助けてもらえる世界」を理想に掲げる少年、直弼レンジは、異能の力《響法》を操る術師。生活に困窮した彼は、相棒の秋月マイカと共に、協会を通さない禁断の「闇営業」に手を染める。依頼主は地方の結社《吾妻桜花》。任務は、霊的所有権が散逸した土地の現所有者を特定し、権利を譲渡させる地上げの工作だった。しかし、現地調査を開始した二人は、その土地と学校が何者かの強力な呪いに蝕まれている事実に直面する。依頼主の影もちらつく中、保証のない闇営業ゆえに陰謀に巻き込まれる危険が高まっていく。逃げ出す選択肢もあったが、そこにはレンジが友人となった少女・原田アオイの姿があった。堕胎の苦悩を抱え、現状を変えようともがくアオイ。そして不思議な力を持つレオ、彼を受け入れたいアキ、意志を持たぬ自分を厭うリサ、権力に固執するサオリといった、複雑な事情を抱える生徒たち。人ならざるもの《タマユラ》が見えるレンジとマイカは、呪いの渦中にいるアオイを見捨てて去るのか、それとも危険な企てに立ち向かうのか。二人の「ズレた」響法師が、閉塞した学校に潜む闇を暴く。
闘技場の“烈日”と“薔薇” の小説カバー
7.8
命を懸けた闘技場の戦いを制し、私はついに10連勝の栄冠を掴み取った。だが、勝利の余韻に浸る間もなく耳に飛び込んできたのは、私の婚約者とその傍らに寄り添う女の嘲笑だった。「これほど粗野で下品な女性が、あなたに似合うはずがないわ」という女の無礼な言葉。私は救いを求めるように婚約者を見つめたが、昨日まで情愛を注いでくれたはずの彼は、愛おしそうに女の髪を撫でると「嫉妬したのか? 俺の心にいるのは君だけだ」と囁き、公衆の面前で睦み合い始めた。その光景を前に、私の中で燃えていた情熱は一瞬で氷のように冷え切っていく。粗野で下品――。彼らが吐き捨てたその言葉を冷笑で受け流し、私はある人物へ連絡を入れた。相手はマフィアの頂点に君臨する実父、ゴッドファーザーだ。「パパ、今の婚約は白紙にして。私、結婚する相手を自分で選び直したいの」。裏切りの代償は高くつく。私は自らの手で、偽りの愛に終止符を打つことを決意した。
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