フォローする
共有
甘やかされた女 の小説カバー

甘やかされた女

平凡な日常を送っていたエミリーの運命は、警察からの一本の電話を境に劇的な変貌を遂げる。それ以降、彼女の身に降りかかる出来事はすべてが非日常の連続だった。そんな混乱の渦中で、彼女は長年寄り添ってきた恋人ジャック・グーの裏切りを知ることになる。あろうことか、彼はエミリーが最も信頼していた親友と密かに浮気を繰り返していたのだ。絶望の淵に立たされた彼女は、運命のいたずらか、偶然にもジャックの叔父であるヤコブが運転する車へと乗り込んでしまう。そして、その閉ざされた車内という空間で、彼女はヤコブと一線を越える関係を持ってしまった。裏切られた元恋人のジャック、そしてその親族でありながら彼女と深い関係を結ぶことになった叔父のヤコブ。予期せぬ過ちから始まったこの奇妙な繋がりは、やがて三人による激しい愛憎が渦巻く修羅場へと発展していく。複雑に絡み合う人間関係と、甘くも危険な誘惑に翻弄されるエミリー。運命に導かれた三人の男女が繰り広げる、泥沼の愛の物語がいま幕を開ける。
共有

2

「ジャック…ちょっと寒いわ」 ローズは魅惑的な甘い微笑と声で、ジャックの中の獣に呼びかけた。 彼女は、どんな理性的な男性でも抵抗できないと思わせる柔らかく甘い声を持っていた。

それを証明するかのように、ジャックはすぐにローズの腰を抱え「そうだな。車の中で暖まらないとな」といそいそと車に乗り込んだ。

ジャックにとって、セックスは食事をするのと同じ。当たり前で、日常のことで、生活の一部であった。

しかし、彼の最もお気に入りの女性はエミリーだ。 ジャックは前々からエミリーを抱きたくてたまらなかったが、エミリーには無理強いしないよう、ジャックの理性を総動員して徐々に攻めて落とした。

彼は、攻めるよりもエミリーに身を任せてほしかったからだ。

……

ジャックとエミリーの交際は3年ほどだったが、エミリーは身も心もジャックに捧げていたといっても過言ではなかった。 そんなエミリーだ。信じて疑わなかった恋人のジャックと親友だと信じていたローズの2人から、しかも同時に裏切られるとは。エミリーはただただ震えるばかりだった。 ぼんやりと、エミリーの足はバーに向っていた。酒以外、何にこの悲しみを溺れさせればよいというのか。

時刻はすでに 午前2時だった。 エミリーは完全に酔った状態で、1人、バーから出てきた。ハイヒールを脱いで片方ずつ手に持ち、 道をフラフラと素足で歩いていた。

ギラギラとした明めの車のヘッドライトがエミリーを照らした。エミリーはその場に立ち止まった。 ただただ、ぼうっと黒いマイバッハが自分 に向かって走ってくるのを見ていた。

「痛い!」マイバッハがエミリーの目の前で止まると、エミリーはフラフラと倒れた。

一方、マイバッハの車内では、急ブレーキの衝撃で、目を閉じて休んでいた後部座席の人物の身体が大きく前後し、 不満そうに眉間にしわを寄せつつ目を開いた。 後部座席の男性は、車を運転していたサムに厳しい視線を送った。サムとは後部座席に座る人物の運転手兼個人秘書だった。

「どうかしたのか?」

「ヤコブ様…」 と、サムは答えつつ、額からは玉のような汗が滴っていた。 「どこからともなく車の前に人が…それで私は急ブレーキを踏んでしまいました」サムは続けた。 「私は確かにその人を轢いてはおりません! きっとゆすりでしょう…」

「降りて確認してきなさい」

「はい、 ヤコブ様」

サムはすぐに車から降りて車の前を確認した。 車の前でサムが目にしたのは、街灯に照らされ横たわる美しい女性だった。 恐る恐るサムが近づいてみると、その女性の吐く息から強いアルコールを感じた。 とりあえずゆすりではないということはわかった。

「おい、お嬢 さん!起きなさい!」

サムが車の前に倒れている女性をゆすると、顔がちょうど街灯に照らされた。サムは大きなショックを受けた。

その泥酔している女性は、ジャックお坊ちゃまの ガールフレンドのエミリー・バイではありませんか! どうしてエミリーがここに、しかもこんな状態でいるのか。 サムの頭の中は「?」でいっぱいだった。

運転していたのが安全運転を心掛けているサムでよかった。もしこれが他の誰かだったならば、 エミリーは車で轢かれていたかもしれない。

サムは自発的な行動を慎んでいたので、 急いで後部座席に座る自分のボスに指示を仰ぐために車へ戻った。 「ヤコブ様、お車の前に倒れられているのはエミリー様でございます。ジャック様のガールフレンド、 エミリー・バイ様です。 かなり、いえ、非常に酩酊されてらっしゃいます」

サムのその言葉にヤコブ・グーの目が大きく開いた。 ヤコブはエミリーを思い出した。ジャックが以前、自宅に連れて来た女性だということを。 ヤコブの中では、エミリーは愛らしい笑顔をする素敵な女性と記憶されていた。 一寸の間を置き、ヤコブは「彼女を車に乗せなさい」とサムに指示を出し、サムはすぐさまエミリーを抱き上げて車で運んだ。

車内に寝かせられたエミリーは、座席の限られた空間のなかで身体が自由に動かない不快感を感じていた。

それからエミリーは何かをつぶやき、目を開け、自分の横に座り、眉間に皺を寄せ ている男性をぼんやりと見つめていた。 「あなたは…誰?」エミリーは尋ねた。

横に座る男性は無表情で彼女を見ている。

少しずつ頭の中がハッキリとしてきたエミリーは眉毛をあげて目を開いた。そしてついに隣の男性が誰であるかを知った。 「ヤ…ヤ…コブ? …ヤコブさん。 あなたでしたか…」

ヤコブはエミリーを無視し、

サムにジャックの家に向かうように伝えた。 「ジャックのところは勘弁してください!私、彼とは別れたので!」 エミリーの言葉には怒りが感じられた。

「別れた?」 ヤコブはポツリその言葉を繰り返し、クイッと眉を上げた。

「はい。私たちは別れました..」 エミリーは鼻をすすった。 頭の中では、その日エミリーに起こったことが初めから再生されていた。と、ともに次から次へと、ポロポロ、ポロポロとエミリーの目から涙がとめどなく流れた。 エミリーはもう気持ちが抑えられなかった。「彼、ジャックは別の女性と一緒に寝ていたのです。セックスです。 浮気です。そして、売春防止法違反で警察に逮捕され事情聴取を受けていたのです」

エミリーは小学生が先生にクラスメイトの悪事を告げ口する優等生のような口調でヤコブに事の経緯を説明した。

ひと通りエミリーの説明を聞き終えたヤコブは、 その細めの切れ長の目を細めた。 ― 売春だと?ジャックには灸を据えたはずが、足らなかったらしいな。― ヤコブは考えた。

実はヤコブとジャックには血縁関係がなかった。だから遠慮がちになったのか、ヤコブはジャックに躾というか、世間一般の常識を教えてはこなかった。 ジャックが”売春”などの犯罪に手を染めてグー一族の名に泥を塗るようなことをしない限り、ヤコブは彼の女遊びには目をつぶってきた。

「ヤコブさん。あなたがジャックに常識を教えなければなりません!」

エミリーの口調に怒りが増したことを感じたヤコブは、意図的に彼女を無視し続けた。 逆にエミリーは自分の言っていることが聞こえないと思い、ヤコブに近づいた。 「ヤコブさん!私の声、聞こえていますか?」エミリーはヤコブの襟元をギュッと掴み、ヤコブの顔を自分に近づけて訴えた。

そんなエミリーを鬱陶しく思ったヤコブは彼女を押しのけた。するとバランスを崩したエミリー。顔がヤコブの股間にすっぽりはまってしまった。

興奮してヤコブにジャックについて訴えていたエミリーだ。おのずと、彼女の荒い口呼吸は車内にアルコール香りを、ズボンと下着の2枚の生地の先にあるヤコブの股間に温かさを広げた。

ヤコブは不意を突かれた。

「あなたは彼に世の常識というものを教えるべきですわ…」 エミリーの話し方は柔らかく、声は魅力的だった。そんなエミリーに心を奪われ、心をかき乱されない男性などいないのではないかと思わせるほどに。

「私は君には最初に『常識』を教えるべきだな」 ヤコブはエミリーの耳元で「さぁ、顔をあげて」と囁いた。

エミリーは彼の車の車内で彼を誘惑したというのか?! エミリーは意図して彼の股間に顔をうずめたのか?

「私はジャックがひどい男性だと言っているんです!そしてあなたも…あなたも悪い人に違いない!…世界中、男はみんなアホなの?…」 エミリーは 言った。 エミリーはヤコブに寄りかかり、 まっすぐ進行方向に向かって座わろうとはしなかった。 まるで駄々っ子な女の子のように。

こういう状況下でなければ、エミリーがヤコブと面と向かうことすらなかったことだろう。なぜなら、彼の無慈悲な面を知っていたから。 しかしこの時は、酔った勢いで、後先など考えることもなく、エミリーは頭に浮かんだことを次から次へとヤコブにぶつけていた。

「ジャックは、恋人以外の女性と寝ることに慣れろ、と私に言ったの!そんな非常識なアホをねじ伏せてみなさいよ!ジャックを!」 エミリーの怒りの矛先が、 ジャックではなくヤコブに切り替わった。

「きっとあなたもジャックと同じなのね。あなたの場合、あなた自身がCEOですものね。サッカースタジアムを埋め尽くすほどの女性たち、しかもみんなあたなに夢中な女性たちに囲まれているのでしょうね…」

ヤコブの我慢の限界が近づいてきていた。徐々に彼の顔色が変わってきた。 ほとほと、ヤコブは酔った女性を上手にあしらう事がいかに難しいかを痛感していた。ヤコブがエミリーを押しのける。エミリーはヤコブにもたれかかる。また押しのける。またもたれかかる。そんな押し問答のようなすえに、エミリーはヤコブにガムのようにベッタリしがみついた。 エミリーはヤコブにガムのようにベッタリしがみついた。 羞恥心も酔いとともに飛んで行ったらしい。

エミリーの暴走はそこで止まらなかった。 彼女は手を伸ばしてヤコブの方に腕をまわした。 「ヤコブ。あなた、腎臓病を患っていませんか?そうでしょ?」 エミリーはいやらしい笑みを浮かべていた。

そのひと言がヤコブの箍を外すこととなる。 今、エミリーは彼のプライドと男らしさを軽く見ていた。 ヤコブの我慢は抑えきれないところに達していた。

しかし、エミリーは恐れることなく、微笑みながらヤコブの瞳をのぞき込んでいた。 本来エミリーが持つ美しく魅惑的な瞳は、今は腫れてはいるが、それでも吸い込まれるように魅力的で、月明かりの下でダイヤモンドのようなまばゆい輝きを放っていた。 ヤコブの目に映るエミリーは、すごく愛おしい存在として舞っていた。

言葉を発するたびに動くエミリーの瑞々しい薄紅色の唇は、情熱的なキスをせがんでいるようにしか見えなくなっていた。

ヤコブは、ついさっき、自分の股間で、この唇が燃えるようなアルコールの香りを広げたことを思い出した。 この女は男に飢えている!

「畜生!なんて女なんだ、君は!君が最初に 私を誘惑したのだ。君は自業自得なんだよ」

ヤコブは大きな手でエミリーの後頭部を鷲づかみにして顔を近づけると、情熱的に唇を押し付けた。酔った女性の言葉を鵜吞みにしたとは言え、ヤコブは、突然に理性を失った自分に嫌悪感を抱いた。

「…」 エミリーの酔いに任せて放たれた言葉の数々は、ヤコブのディープキスによって飲み込まれてしまった。

おすすめの作品

妻じゃなくても、母になる の小説カバー
8.0
身寄りのない孤独な身から、海城最大の財閥を率いる男の妻へと上り詰めたヒロイン。すべてはかつて交わされた古い約束が導いた運命の結婚だった。しかし、幸せな生活を信じて三年の月日が流れた頃、残酷な転機が訪れる。新しい命を授かったことを夫に伝えようとしたその日、彼から告げられたのは一方的な「離婚」の通告だった。さらに、子供など一度も望んだことはないという冷徹な言葉が彼女の心を深く突き刺し、長年抱き続けてきた愛と夢は無残にも打ち砕かれる。絶望の淵に立たされた彼女は、お腹に宿った小さな命だけを守る決意を固め、静かに彼の前から姿を消した。ところが、彼女がいなくなって初めて、冷酷だったはずの総帥は自らの過ちに気づき、狂気に取り憑かれたようにその行方を追い始める。かつての冷淡な態度は消え、なりふり構わず「戻ってきてほしい、君と我が子に会いたい」と懇願する彼の声は、果たして彼女に届くのか。愛を失い、母として生きる道を選んだ女性と、失ってから愛に気づいた男が織りなす切なくも激しい愛憎ドラマ。
「役立たず」と売られた私が、最強の座を奪うまで の小説カバー
7.9
古川詩鈴は、かつて斉藤景吾の命を救うために視力を失った。しかし、献身的な愛の結末はあまりに無惨なものだった。結婚式を翌日に控えた夜、斉藤は彼女の視覚障害を逆手に取り、借金の返済代わりとして彼女を松岡家へ売り飛ばしたのだ。嫁ぎ先は、北瑛市で「無能な放蕩息子」と蔑まれる御曹司のもと。世間はこの悲劇的な縁談を嘲笑し、盲目の少女の末路を冷ややかに見守っていた。だが、彼らはまだ知らない。「憐れな犠牲者」に見えた詩鈴の真の姿を。彼女は千年に一度の才能を持つ調香師であり、世界を股にかける天才ハッカー、伝説的なレーサー、さらには国際的な秘密組織のトップという、驚愕の顔を隠し持っていたのだ。隠された正体が次々と暴かれ、街中が驚天動地の騒ぎに包まれる中、彼女を捨てた斉藤は絶望の淵に立たされる。かつての婚約者が手にした栄光と権力を前に、彼はメディアの前で醜く泣き崩れた。自らの愚かな選択を悔やみ、彼女を松岡に譲ったことを激しく後悔するが、もはやその声が彼女に届くことはなかった。
さよなら契約、涙のオフィス の小説カバー
8.0
法務部から催促された書類を手に、彼女は上司が待つオフィスの前で立ち尽くしていた。社内では公認の仲であり、普段ならノックもせずに足を踏み入れる場所だ。しかし、この日に限っては胸騒ぎを覚え、戸惑いながらも扉を叩いた。中から漏れ聞こえてきたのは、衣擦れの音と女性の艶やかな笑い声。不安に駆られながら扉を開けた瞬間、目の前の光景に心は凍りつく。デスクに腰掛ける上司の胸元には、一人の女性が親密な様子で寄り添っていた。窓から降り注ぐ陽光が、彼のネクタイを整える彼女の細い指先を美しく照らし出し、二人の間の甘い空気を残酷なまでに際立たせている。視界が歪み、喉の奥に言葉が詰まる。絞り出すようにして書類の件を告げようとしたその時、二人の視線が同時にこちらへと向けられた。公私ともに築き上げてきた関係が、音を立てて崩れていく。このオフィスに漂う親密な空気は、もはや彼女が知るかつてのものではなかった。衝撃のあまり声も出ない彼女と、平然と振り返る上司。静寂に包まれた部屋で、三人の運命が静かに交錯し始める。
彼の秘密の妻、彼の公衆の恥辱 の小説カバー
8.2
上司に命じられ、自殺を仄めかすVIP患者の対応に向かった看護師の私。そこにいたのは、婚約者との仲を嘆き悲しむ有名インフルエンサーのエブリンだった。しかし、彼女が愛しい男として提示した写真を見た瞬間、私の日常は音を立てて崩れ去る。写っていたのは、二年前に記憶喪失のところを私が救い、共に歩んできた夫のベンだったのだ。だが彼は建設作業員などではなく、冷酷な大富豪バーナード・ローガンとしての顔を持っていた。そこへ、高級スーツを纏った本物の彼が現れる。彼は私の存在を完全に無視し、エブリンを優しく抱き寄せた。耳に届くのは、かつて私に囁かれたのと全く同じ甘い愛の言葉。私との結婚生活や積み上げた時間は、彼にとって葬り去るべき過去に過ぎなかったのだ。エブリンを連れて部屋を去る間際、彼の氷のように冷徹な眼差しが私を射抜く。その瞳は、私を愛する妻としてではなく、自身の輝かしい経歴を汚す「排除すべき障害」として冷酷に突き放していた。裏切りと絶望の中で、私の運命は大きく狂い始める。
医者の彼の罠に落ちた の小説カバー
9.0
大人気「罠」シリーズの第6弾となる本作。物語の舞台は、巨大企業シャインエンパイアが誇る国内最大級の病院です。そこに君臨するのは、冷徹かつ無慈悲な性格で知られ、圧倒的な支配力を持つ若き院長アヴィン。そんな彼の前に現れたのは、承陽病院の令嬢であるスアンジーでした。彼女は自由奔放で愛らしく、時には思わぬ行動で周囲を驚かせる衝動的な一面を持つ女性です。氷のように冷たく、自分の思い通りに全てを動かそうとする専横なアヴィンと、太陽のように明るく予測不可能な魅力に溢れたスアンジー。正反対の性質を持つ二人が運命的な出会いを果たしたとき、静寂に包まれていた病院の空気は一変します。冷酷な支配者の心に、無邪気な令嬢が投げ込む波紋。反発し合いながらも、二人の間には抗いがたい感情の嵐が巻き起こります。権力と欲望が渦巻く医療界の頂点を舞台に、策略と本能が交錯するスリリングなロマンスが今、幕を開けます。果たして、アヴィンが仕掛けた「罠」に落ちるのはどちらなのか。二人の恋の行方から目が離せません。
懐妊逃亡〜その種、国家最高権力につき〜 の小説カバー
7.8
予期せぬ不慮の事故が、彼女の運命を狂わせた。素性も知らぬ男と過ごした、決して明かすことのできない一夜。その場に残されていたのは、一枚の純金カードだった。しかし、それは対価などではなく、彼女を「泥棒」へと仕立て上げる罠であり、自由を奪う軟禁生活の幕開けとなる。投獄の恐怖と、法の裁きに絶望する彼女の前に現れたのは、あの一夜を共にした当の男だった。男は「妊娠」という事実を盾に取り、彼女の人生へと傲慢に踏み込んでくる。抗う術のない強引な支配に翻弄されるなか、彼女は衝撃の事実に直面する。目の前の男こそが、国家の最高権力者として万人の頂点に君臨する、現職の大統領だったのだ。逃げ場のない状況で、一国の主との歪な関係が加速していく。予測不能な事態に巻き込まれた彼女の行く末は、果たしてどこへ向かうのか。最高権力者の執着と、秘められた命を巡る物語が今、静かに動き出す。