
修復期間
章 2
俺と美咲さんは一緒にクラスに入る。クラス内はとても静かだった。 少しでも小さな物音がすれば誰もが気づくくらい静かだった。俺はなるべく足音を殺して自分の席についた。美咲さんはとても話しやすかったので隣の席にでもなってほしかったが、 思い通りにはいかず離れた席に座っていた。
少しして先生が入ってきた。
「校長先生の話があるから体育館に集まってー」
俺たちは体育館に向かった。周りを見る限り誰一人として元気な目をしてる人はいなかった。もちろん、俺もだ。校長先生の話なんてなくてもいいと思っている。
体育館に入ると、ほかの組の人たちが既に集まっていた。俺は生徒の人数に驚いた。ざっと一学年だけでも250人はいるだろう。俺は先生が指示した席に座った。そこで俺はさらに驚くことになる。隣に座っていたの昇降口で会った 美咲さんだったのだ。俺は話せる相手が隣の席で安心をしていた。
「ねぇ、そういえば玲君と連絡先交換してなかったから交換しようよ」
美咲さんが提案してくれた。俺からはそんなこと一生言うことができないだろう。俺は親から買ってもらった新型のスマホをポケットから取り出し、美咲さんとLINEを交換した。それからのことはあまり覚えてない、美咲さんとずっとメッセージのやり取りをしたことだけだ。校長先生が話している最中にだ。
メッセージのやりとりは俺が家に帰ってからも続いた。入試のこと、今の趣味、今も勉強してるかなどなどだ。俺はそんな当たり障りない会話をするのが とても楽しかった。
6組になれて良かった。そんなことを初日にして感じたのだった。
入学してから何日経っただろうか。クラスメイトのみんなは友達ができたため初日の静かさを疑うくらい騒がしくなっていた。もちろん俺も友達ができた。だが、それより美咲との仲がより深まった。俺はその事がたまらず嬉しかった。
こんな感覚は初めてだ。
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