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修復期間 の小説カバー

修復期間

最愛の恋人である美咲から、唐突に別れを突きつけられた玲。これまでの日常は常に美咲を中心に回っており、彼女を失った喪失感から玲は何をする気力も起きないほどの深い絶望に打ちひしがれてしまう。自堕落な日々を過ごす彼だったが、幼なじみから届いた一通のメッセージが、止まっていた彼の心を動かすきっかけとなった。美咲との絆を取り戻すため、玲は再び彼女の隣に立つことを固く決意し、復縁に向けて持てる力のすべてを注ぎ込んでいく。ひたむきに自分を想い、がむしゃらに行動し続ける玲の姿に、一度は心を閉ざした美咲の感情も次第に揺れ動き、かつて抱いていた愛情を少しずつ取り戻していく。本作は、深い喪失を経験した青年が、失った愛を修復するために奔走する姿を描いた現代恋愛物語である。二人の関係が再び重なり合い、新たな形へと変化していくまでの軌跡を丁寧に描き出す。
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「学校終わったら遊ばない?」 俺はLINEを使って美咲を誘った。別に直接誘えばいいが周りからの目が気になって誘えなかったのだ。

ピロン、スマホの振動と共に着信が来た。俺はすぐさまスマホを開き、パスワードの8318をすぐさま打って解除した。

LINEを開き、すぐにでも美咲との個チャを確認したかったが、すぐに既読をつけるとずっと返信を待っているみたいに思われそうなので、俺は裏技を使った。それは、機内モードにすることだ。機内モード中は個チャを開いても既読にならないのだ。「いいよ〜、ショッピングとかしようよ」 美咲からの返信に有頂天になった。俺はとても嬉しくていつの間にか顔がニヤけていた。周りからはとても変人に見られたと思うが、今の俺にはお構いなしだ。俺はすぐに機内モードを外した。美咲からどう思われようが良かった。早く返信したくてたまらなかったのだ。

「ありがとう、じゃあ放課後遊ぼうね」俺は自分の気持ちを表現したかったが、さすがに気持ち悪がられる 気がしたので短文で返した。

〜放課後〜

「いや、直接誘えよ」 美咲は俺を見つけるなりすぐに言ってきた。

「ごめんよー」俺は少し照れながら返した。

俺たちは田舎の高校に行っているので近くの遊ぶ場所と行ってもイオンモールくらいだ。なのでイオンモールに向かうことにした。

「何したいの?」 美咲は俺に聞いてきた。遊びに誘うんだから何かしたいことがあるんだろうと思ったのだと思う。

でも俺は何かしたいわけではない。ただ一緒に遊んでみたかっただけだ。だから何か計画を立てているわけでもない。俺はそのことを美咲に言おうとしたが、無計画の男というレッテルが貼られるのが怖くて言えなかった。

「ちょっと女子に服を選んでほしくて」 俺はとっさに嘘をついた。

「いいね!頑張るよ!」美咲は張り切り出してしまった。俺は美咲の姿を見て申し訳なく思った。

俺たちはイオンモールでとても楽しんだ。おもしろそうなおもちゃを買ったり、たべものを食べたり、ショッピングをしたり。

もちろん服も買った。

お金は底をつきそうだったが美咲と楽しい時間を共にできたから許せた。

「そろそろ帰るか!」 美咲は提案をしてきた。時計は7時を指しており、辺りは暗くなっていた。俺はまだ遊んでいたかったけどさすがにまずいと思い賛同した。俺と美咲は帰路に着いた。帰り道の会話で美咲は俺にある質問をしてきた。

「玲は好きな人とかいないの?もう7月だしそろそろいてもいい頃じゃない?」 

  それを聞いた途端俺足を止めてしまった。今しかないと思ったのだ。

「どうしたの?あっ、もしかしているの??」  美咲は俺の行動に確信を持ったのかニコニコしながら顔を覗き込んできた。

「美咲、実は…。」 

「え!?教えてくれるの?」 美咲は驚きながら、でも目をキラキラさせながら言った。

「うーん、いいよ」俺はチャンスを逃したが、すぐに切り替えた。

「好きだ。」

「えっ?誰が?」 

「美咲のことだよ」

「嘘でしょ?ホントに言ってる?」

「うん、一目惚れしてたことに気づいたんだ。付き合ってください」俺は少し後悔した。なんでいってしまったのかを。

「ありがとう、私も好き。」 美咲の目には涙があった。俺は美咲の返事にとても驚いた。

今、俺は美咲と付き合うことになった。今日見た美咲の涙は一生見せないと誓った瞬間だった。

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