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修復期間 の小説カバー

修復期間

最愛の恋人である美咲から、唐突に別れを突きつけられた玲。これまでの日常は常に美咲を中心に回っており、彼女を失った喪失感から玲は何をする気力も起きないほどの深い絶望に打ちひしがれてしまう。自堕落な日々を過ごす彼だったが、幼なじみから届いた一通のメッセージが、止まっていた彼の心を動かすきっかけとなった。美咲との絆を取り戻すため、玲は再び彼女の隣に立つことを固く決意し、復縁に向けて持てる力のすべてを注ぎ込んでいく。ひたむきに自分を想い、がむしゃらに行動し続ける玲の姿に、一度は心を閉ざした美咲の感情も次第に揺れ動き、かつて抱いていた愛情を少しずつ取り戻していく。本作は、深い喪失を経験した青年が、失った愛を修復するために奔走する姿を描いた現代恋愛物語である。二人の関係が再び重なり合い、新たな形へと変化していくまでの軌跡を丁寧に描き出す。
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「一緒に入ろうぜ」中学からの友達が言ってくれた。

これから始まる学校生活に心を踊らせる。桜に祝福をされながら俺たちは同時に目の前の大きな正門に足を踏み入れた。俺たちは今、高校生になったのだ。正門に足を踏み入れて少し進む多くの人が集まっているのが見えた。 俺は不思議に思ったので目を凝らして見てみた。見えたのは昇降口だった。俺はそれを見た時すぐに理解した。なぜ人が集まっているのかを。クラスが張り出されているからだ。これは誰しも楽しみにするだろう。俺が入学した学校は3年間クラス替えがないから余計大事なのだ。

「おい、僕達も行こうぜ」友達が早口で言ってきた。目でも早くしろと訴えているのが伝わってきた。

「俺は人が少なくなってきたら行くよ」俺は断った。俺は人混みがすごく苦手だからだ。友達は残念そうにしてるのが明らかに分かった。

「1人で行ってこいよ」と言い、友達を昇降口に行く ように促した。友達は1人で昇降口にダッシュして行った。

〜15分後〜  

昇降口には人は全然いなくなっていた。俺はそれを確認して昇降口に向かった。俺も他の人と同様にどのクラスになるかとても楽しみにしていたのだ。

「何組かな〜」俺は独り言を言いながらクラスが書かれている紙を眺めていた。

「あった、6組か。」  俺は6組のクラスになった。

クラスメイトは…。知っている人が誰もいない。 人見知りの俺からすれば結構辛いことだった。

俺は少し落ち込みながら昇降口に入ろうとした時、ふと目に止まった。

 あれ、俺が来る前からずっと昇降口にいたよな。

昇降口の前でずっとクラスが張り出されている紙を

見ている1人の女子を見つけたのだ。

俺は話しかけてみようか迷った。困っていそうだから助けてあげたいけど人見知りの俺にはとても勇気のいる行動なのだ。俺はすごく迷った。実際は5秒くらいだが、俺の頭の中では1時間くらい考えたのと同じくらい迷っていた。

「あのー、クラスが分からないのですか?」俺のとった行動は勇気をだして話しかけてみることだった。

「はい、いくら探しても見つからないんですよ〜」その女子は照れくさそうに応えた。

「あっ、一緒に探すんで名前を教えてくれませんか?」 

「ありがとうございます、私は美咲と言います。美しいに咲くと書きます」丁寧に教えてくれた。

俺はなんて綺麗な名前なんだろうと心で思っていた。

「分かりました。」 俺はそう言うなりすぐに探し始めた。美咲、美咲、おれは心で唱えながら探した。1組にはない、2組もない、3組、4組、…。

「あっ、ありましたよ!」俺は普段より1トーン高い声で言った。

「ホントですか!?ありがとうございます!」美咲さんはとても感謝をしてくれた。組は6組らしい。

・・・。6組?俺はふと思い出した。

俺も6組だ。

「あのー、同じクラスですね」俺はちょっと気まずそうに言った。

 「そうなの!?名前はなんて言うんですか?」美咲さんはとても驚きながら聞いてきた。

「玲と言います。」 

「玲さんですね!3年間よろしくお願いします」美咲さんは少し照れ笑いをしながら言った。

 「よろしくお願いします」 俺も少し照れながら返した。

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