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アルファに捨てられ、王冠に抱かれた の小説カバー

アルファに捨てられ、王冠に抱かれた

アルファであるダミアンとの間に真の番としての絆を持ち、その正当な後継者を身籠っていた私。しかし彼は、群れに招き入れたはぐれ者の女・リラと、彼女との間に生まれた仔を優先し、妊娠四ヶ月の私を命名式から排除した。リラが自作自演で負った傷を私のせいにすると、ダミアンは真実を確かめることもなく、私にアルファの絶対命令を下して追い払った。その後、リラの卑劣な襲撃によって私は重傷を負い、お腹の子供の命も危うい状況に陥る。リラはさらに自身の仔を投げ捨てて私が殺そうとしたと叫び、駆けつけたダミアンは、血を流し倒れる私を冷酷に見捨てて彼女たちの元へ去った。死を覚悟したその時、私の心に母の声が届く。縄張りのすぐ外には、私を救うための迎えが来ているという。ダミアンはまだ知らない。彼が身勝手に捨て去ったオメガの正体が、実は世界最強の一族に連なる高貴な姫君であったことを。裏切りに満ちた過去を捨て、私は真の運命へと歩み出す。
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3

エレナ視点:

私はよろめきながらアルファの家、かつて我が家と呼んだ場所に戻った。

空気は彼の香り――松と雷雨――で満ちていたが、今やそれは汚染されていた。

リラと彼女の仔の乳の、むせ返るような甘い匂いが混じっている。

胃がむかむかした。

耐えられなかった。

必死のエネルギーが湧き上がり、私は部屋を片付け始めた。

彼の服、彼の本、彼の香りが染み付いたものすべて。

私はそれらを腕いっぱいに掴み、玄関から手入れの行き届いた芝生の上へと放り投げた。

誰に見られようと構わなかった。

彼のお気に入りの革ジャンを山の上に投げつけた時、滑らかな黒い車が私道に入ってきた。

ダミアン。

彼は車から降り、助手席側に回り、リラのためにドアを開けた。

その優しさに、喉が詰まった。

彼は眠っている仔を彼女の腕から慎重に受け取った。

その動きは優しく、手慣れていた。

「もう休んでいい」

彼が彼女に囁くのが聞こえた。

「ここが君の家だ」

年配の戦士、群れの尊敬される長老の一人が通りかかった。

彼はその光景を見て、満面の笑みを浮かべた。

彼は彼らに近づき、軽く頭を下げた。

「未来のルナ」

老狼はリラを見つめ、心からの温かさに満ちた声で言った。

「我らがアルファに、かくも強き後継者をお与えくださり、おめでとうございます」

私の血が凍った。

これだ。

こうやって起こるのだ。

何度も繰り返された嘘は、真実になる。

ダミアンは彼を訂正しなかった。

彼は微動だにしなかった。

代わりに、彼はリラの肩に腕を回し、彼女をより近くに引き寄せ、ただ頷いた。

彼は彼女のためにその称号を受け入れた。

彼は嘘を受け入れた。

彼の群れの目には、私はもういないも同然だった。

彼はようやく私に気づいた。

私が作り出した混乱の真っ只中、戸口に立っている私に。

彼は眉をひそめ、その目には苛立ちがちらついた。

「エレナ」

彼は張り詰めた声で言った。

彼はリラを車に残し、私に向かって歩いてきた。

「心配したんだ。なぜ待っていてくれなかったんだ?」

「なぜ真実を言わなかったの?」

私は感情のない平坦な声で尋ねた。

「なぜ彼に彼女をあなたのルナと呼ばせたの?」

「ただの称号だ、エレナ。騒ぎ立てるな」

彼はそう言って、明らかに我慢の限界に近づいていた。

彼の腕の中の仔がぐずり始め、小さな泣き声を上げた。

ダミアンの注意は即座にそちらに向けられた。

「ほら見ろ。仔が不安がっている」

彼の口調は最終通告のそれに変わった。

「リラと赤ん坊はこれからここに滞在する。それが我慢できないなら、オメガの居住区に移ってもいい」

オメガの居住区。

彼は妊娠中の、運命の番を、群れの最下層のメンバーと一緒に住まわせようとしている。

私の中にあった最後の希望の光が、死んだ。

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